2016/11/22

2016年11月22日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年11月22日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は+56.92(+0.31%)原油価格(WTI)はOPEC総会で生産合意の可能性に上昇。米金利先物上昇から低下へと上下に変動。為替相場も上限に変動しながらも大きなレンジを抜け出せず。

早朝の地震の影響を受けながらも、日本株は前日を上回り底堅い動きに、円相場も円高傾向も続かず。ただし、111円台を回復しても、111.20円台を限度にし、予想外に上値が重いことも事実。

明日23日は東京市場が、24日は米国市場が休場で、25日は株・債権が時短取引で週末を迎える。

この動きにくい流れの中で、積み上げたドル・ロング(円ショート)のポジション調整売りが活発化する可能性と、株高+金利上昇の流れに急上昇した円売り相場に乗れなかった実需筋から、円高水準では円売りが再開する可能性とが交差している。

短期の投機筋は、USDJPYを含めクロスでも新たなポジションを作りにくい環境にあり、いつもながらではあるが、投機的には米金利と米株にフォローする動きから入り大きく狙わない動きになりやすい。

アジア・欧州市場の序盤では、昨日買い圧力が続いポンドドルはEURGBPの買い戻しもあり、逆に上値は重くなっている。潜在的なユーロの弱さを考えれば、ユーロ安=ポンド高の流れが続きそうに思えてならないが、米感謝祭相場にどこまで調整がはいるか、それを見極める必要がもありそう。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

黒田日銀総裁(参院財政金融委員会)=トランプ相場の円安で、現在の為替レートは年初とあまり変わらないと発言。現在マイナス圏で推移する物価の上昇ペースが、足元の円安により急激に加速することはない。

英スコットランド行政府=英国とEUとの離脱交渉で、EU単一市場へのアクセスを維持する特別条件をスコットランドに与えるよう英政府とEUに求めている。

IMFリプトン筆頭副専務理事=中国はより柔軟性のある為替レート政策に向け動くべき。経常黒字はまだファンダメンタルズに沿ったものになっていないと指摘。中国では民間セクターの債務が非常に高い水準にあり、企業の債務返済能力に疑問が生じている。多額の債務にもかかわらず赤字企業に生産と借り入れを続けることを容認すれば、景気を損ねる恐れがある。