2016/11/17

2016年11月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年11月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

イエレンFRB議長の議会証言と、安倍首相とトランプ次期米大統領の会談と、目が離せないイベントを前にして積極的に動きにくい中、欧州市場と米国市場の序盤は強い米経済指標が目立ち、米金利上昇=ドル買いが強まる。

そのイエレンFRB議長の議会証言の原稿で「早期利上げが適切になる」あり、市場は利上げを織り込みながらも、ドルに取ってはプラスの要因となっている。

米10年債利回りは上昇、米株先物は大きな動きは見られず、原油価格(WTI)は46台へと上昇。

USDJPYは、108.80以下の買いがしっかりとし、109円台を中心に小動きとなっていたが、21:00時過ぎからドル買いがスタートし、強い米住宅着工や新規失業保険申請件数に、ドル買いの流れが強まり一時109.60台まで続伸。

EURUSDは、1.0680台をボトムに買い戻しが強く、弱いユーロ圏CPIにもユーロ売りは弱く逆に1.0730台まで続伸へ。強い米住宅着工や新規失業保険申請件数に再び1.07を割り込み一時1.0680台まで続落へ。

◎英小売売上高は前年比7.4%(予想5.3%)と予想外に強く、ポンド買いが一時強まりGBPUSDは1.2500台まで上昇。
◎ユーロ圏消費者物価指数は前年比0.2%(予想0.5%)と予想外に弱いもEURUSDの売りは限定的。
◎米CPIの前年比は1.6%(予想1.6% 前回1.5%)とやや強い。
◎米住宅着工件数は25.5%(予想10.8%)と非常に強くドル全面高へ。
◎米新規失業保険申請件数は23.5万件(予想25.7万件)と予想外に改善しドル買いの要因となる。
◎フィラデルフィア連銀製造業指数は7.6(予想8.0)を下回る

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イエレンFRB議長、議会証言の原稿=利上げは比較的早期に適切となるだろうと、12月の利上げの可能性を示唆。

ECB理事会議事録(10月分)=コアインフレは引き続き上昇トレンドに欠けている、保護主義の兆候が投資行動の重石となること警戒。