2016/02/10

2016年2月10日(水曜) 昨日9日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月10日(水曜) 昨日9日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

欧州株は下落するも、ダウ平均株価は下落から値を戻す。WTIはIEAの需要見通しの下方修正+米在庫の増加に続落し一時27ドル台へ下落し28ドル台で推移、米10年債利回りは1.73%台へ低下し米金利は低下傾向が止まらず。

為替市場は総じてドル売りが続く中、米卸売在庫・売上高は予想より減少幅は少なく、JOLT労働調査は過去2番目の高水準で、米利上げ継続の流れを維持する可能性も強まり、今夜のイエレンFRB議長の議会証言で年内2~3回の利上げ継続期待が強まる。

EURUSDは、独鉱工業生産が弱く、独仏中銀総裁が欧州景気の見通しを懸念、欧州株の下落が続く中でも、欧米市場ではEUR買いが強く、ドル売りの流れをリード。EURUSDは一時1.1330台まで上昇し、買いの流れを維持。1.1500の壁は重要で、過去大きなポイントとなり昨年9月以降は1.14台を高値に上値トライは失敗している。

USDJPYは、原油価格の下落が続く中、115円割れをアジア・欧米市場でトライし、114.20~30円台をボトムに下げ止まる。米株もマイナスからプラス圏へと値を戻し、クロスでも円売りが強まるも、115.50円を高値にドル買いも鈍い。東京市場では株価と円相場は独自な動きをすることが多く、日経先物も上昇しておりどこまで上昇できるか? 116円円台を回復するまで安心して円安期待をすることはできにくい。
 
GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは、アジア・欧州勢の売りの流れが続くも、米国市場に入り下げ止まり、原油価格が続落傾向を続ける中でも、オプションカットやフィキシングで買いへと大きく流れが変化。共に上昇傾向を維持して推移している。

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オバマ氏最後の予算教書=予算規模は4兆1000億ドル。財政赤字は5030億ドル、今年度の赤字は6160億ドル。イスラム国との戦いや、シリア安定化に取り組む国防総省、国務省向け予算は110億ドル超。富裕層への減税圧縮などで、今後10年間に2兆9000億ドルの赤字削減。サイバー攻撃対策に190億ドル。

G20(2月26、27日上海開催)=EU草案では世界成長押し上げへの取り組み強化を表明するべき。

ゴールドマンサックス=米金融当局が年内に少なくとも3回は利上げすすることで金価格は年末までに1000ドルまで値下がりすると予想。→ 市場は上昇を見込みコールオプションが急増。

JPモルガン=ECBは中銀預金金利を、3月に中銀預金金利を-0.5%に引き下げ、その後、早ければ6月にも同金利を-0.7%に引き下げる可能性がある。債券買い入れ策の期限も2017年末まで延長を予想。

バイトマン独連銀総裁=経済見通しは数年前より暗い。インフレ率は予想よりは遅く上昇。ECBは3月の理事会で新たな見通しを協議する。市場の変動がアジアから世界の他の地域へ広がっている。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=欧州回復見通しに下方リスク。金融政策は経済を支えられるが、何でもできるわけではない。

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