2016/02/04

2016年2月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

大波乱 ドルは主要通貨で大幅安! 弱い経済指標が続き、ダドリーNY連銀総裁発言と、原油価格の急騰に、ドルは全面安。

為替相場は、米総合・サービス業PMIは2013年10月来の低水準、米ISM非製造業PMIは2年ぶりの低水準。そして、ダドリーNY連銀総裁発言は米追加利上げの再考やドル高の悪影響を危惧し、ドルは全面安。WTIは32ドル台半ばへ急進。

原油価格は大幅上昇、欧州株は下落するも、米株は上昇。米金利は低下へ
WTIは32ドル半ばへ8.5%近く急進、ダウ平均株価は1.2%近く上昇、米10年債利回りは1.88%を割り込み低下。

USDJPYは、急落。119.50円を割り込み続落傾向が続いていたが、円高加速のトリガーとなったのは、弱い米経済指標とダドリーNY連銀総裁発言。119.00円を割り込んでからは、ストップロス+オプション勢の売りに急落し、118円台を割り込みさらに加速。午前4時には117.00台まで急落し、ドル円の水準だけを見ると、日銀のマイナス金利採用による円安局面は完全に否定。

EURUSD+GBUPUSDは、急騰。共に欧州市場では原油価格の持ち直しに底堅い動きが続いた。EURUSDは、欧州市場では1.09台を維持し底堅い展開から、米ADP雇用統計直後からEUR買いが始まり1.0970台へ上昇。GBPUSDは1.45台を超え買いが加速。

ダドリーNY連銀総裁発言+弱い米総合・サービス業PMI+弱い米ISM非製造業PMIにEURUSDは1.1000の壁を上抜きえ、ストップロス+オプションカットでオプション勢の買いに買いが加速、午前3時から1.1100台へ上昇しようやく下げ止まる。GBPUSDは1.4650を試す動きへ。

AUDUSD+NZDは、急騰。欧州市場では原油価格の持ち直しと米金利の低下に上昇傾向が続いていた。米国市場に入り、弱い経済指標が続き、ダドリーNY連銀総裁に、買いが加速。AUDUSDは0.7180台へ、NZDUSDは0.67直前目と続伸。

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ビル・グロス氏=国際金融市場や世界経済に主要中銀による不適切な金融政策の影響が出ており、低金利やマイナス金利で事態は今後悪化する。

ビル・グロス氏=これまで彼らがどれだけ成功しているのか常識的に問いたい。日本経済はなぜ数十年に及ぶゼロ金利にも反応しなかったのか。なぜ米実質成長率は金融危機を受けた景気後退後も平均2%にとどまるのか。

独5年債利回りは、入札が不調でも過去最低へ

ダドリーNY連銀総裁=昨年12月の米利上げ以降、金融状況は著しくひっ迫しており、金融当局者はこうした状況が継続するなら考慮する必要がある。

ダドリーNY連銀総裁=世界経済見通しの悪化やドル高の一段の進行は米経済に重大な影響を及ぼす恐れがある。

ダドリーNY連銀総裁=世界経済の状況やそれが米経済に与える影響をめぐり懸念が高まっているが、金融政策の軌道についてFRB当局者はまだ結論を下す用意はできていない。

ルー米財務長官=中国副首相と電話改題し、為替政策と金融市場の措置で明確な説明を求めた。中国が透明かつ秩序だった形で市場原理に基づく為替相場へと移行することが重要。

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