2016年2月24日(水曜)昨日23日 海外市場の動き
原油安+株安=ドル高の流れが強まり、円はクロスで円高へ。USDJPYは動けず。
原油価格の下落が、株と為替相場を動かす。
ヌアイミ・サウジ石油鉱物資源相の「減産は実現しない」との発言に減産にむけた合意は失望感へと変わり、原油価格は下落、欧米株は下落するも、米金利はほぼ変わらず。結果、リスクに敏感な、CAD+NZD+CADは下落へ。
ポンドは6月の国民投票と追加緩和の可能性に続落傾向は止まず。
英国は国民投票を6月に控え、カーニーBOE総裁は「追加緩和の可能性を示唆」、ただしマイナス金利はあり得ず。シャフィクBOE副総裁は「予想よりも早く利上げを行う可能性」を示唆。軍配はポンド売りで下げは止まらず、1.40の大きな水準でようやく下げ止まる。
米経済指標は強弱混在するも、弱さが目立ちドル買いの足を引っ張る。
米S&P/ケースシラー住宅価格指は前年比5.7%と伸びは弱く、米中古住宅販売件数は強かったが、米CB消費者信頼感指数は92.2と弱く5か月連続で100を下回り、期待指数は1年ぶりに80を割り込む。
連銀総裁らの発言はタカ派・ハト派混在、相場への影響は見られず。
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁→ややタカ派発言、、カプラン・ダラス連銀総裁→ハト派発言、ジョージ・カンサスシティ連銀総裁→タカ派発言。
FRBの公定歩合議事録でも、追加利上げを求める参加者はゼロ。
3月のFOMCの追加利上げは市場の予想通り可能性は極めて少ない。
USDJPYは、112円台を維持するも、111.70台~112.40台のレンジで推移。株安+原油安でクロスでは円売りから円買いへと変化。
EURUSDは、弱いIfo景況感指数に欧州市場の序盤の1.1000割れをボトムに、1.1030台まで値を戻すも、英国のEU離脱の可能性や3月のECB追加緩和の可能性に買い戻しも弱い。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=データを入手、やや楽観的なデータもあれば、やや悲観的なデータもあるが、緩やかな経済見通しが依然基本シナリオ。経済が成長するなか雇用環境が改善すれば、賃金が上昇し、インフレ率も上向く。
カプラン・ダラス連銀総裁=インフレ目標を達成するため、われわれは想定以上に忍耐強くなる必要があるかもしれない。3月FOMCでも利上げを協議すべき。
ジョージ・カンサスシティ連銀総裁=2016年の経済は2%前後の成長を予想。12月以降の経済指標は見通しの変化を示唆せず。
FRB公定歩合議事録(1月)=公定歩合引き上げを要請する連銀はゼロ。世界経済や金融市場の混乱が見通しに影響する可能性。
ヌアイミ・サウジ石油鉱物資源相=原油生産を削減しないと言明。生産抑制に他国の協力を得られる可能性が低く、供給調整の負担は高コスト生産者が担うことになるだろう。
ヌアイミ・サウジ石油鉱物資源相=供給抑制を約束する国はあっても「実行する国は多くない。ロシア、カタール、ベネズエラが先週合意した生産水準の維持について、減産のようなものではない。減産は実現しないと発言。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※