2016/02/23

2016年2月23日(火曜)米国市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月23日(火曜)米国市場の動き(午前5時ごろ)

週明け月曜日の為替相場は、英国のEU離脱の可能性の高まり、GBP+EURは全面安。逆に、資源価格の上昇にAUD+NZD+CADは全面高。円はクロス円の動きも複雑で方向感定まらず。

欧米株は上昇、原油価格は上昇、米金利も小幅上昇。NYダウは1.3%近く上昇、WTIは限月交代もあり4月33.36ドル(3月31.48ドル)近くへと上昇、米10年債利回りは1.76%へと小幅上昇。

6月23日予定の英国のEU離脱を問う国民投票の結果はどうなるのであろうか? ジョンソンロンドン市長はEU離脱を支持、複数の議員も離脱支持を表明。英国がEUを離脱するBrexit確率34%へ上昇し、EURUSD+GBPUSDは年初来の安値を更新。

米国市場に入り、EURUSDとGBPUSDはようやく下げ止まり、EURUSDは1.100の大台を何とか死守するも戻りも、3月のECB追加緩和の可能性も消えず1.1030台が精いっぱいで弱く、EURの弱さが目立つ。

GBPUSDは欧州市場の1.4060をボトムにようやく下げ止まり、欧米市場は1.4160台まで値を戻すも、英国民投票まで世論調査の結果に相場が動くことになりそうである。現在のところGBP安のセンチメントは変わらず。

AUDUSD+NZDUSDは、資源価格の上昇を背景に強さが目立つ、特にEUR+GBPとのクロスでは上昇幅を拡大。AUDUSDは0.7250を目指す勢いへ、NZDUSDは0.6720台へ上昇。USDCADは原油価格の上昇もあり、一時1.3660台まで下落しCAD買いの流れが続く。

USDJPYの動きは複雑。113.50円が目先の大きな壁になりつつあり、112.50~113.50のレンジでの動きが続く。円クロスでも、GBPJPY+EURJPYで円高、AUDJPY+NZDJPY+CADJPYで円安の流れは変わらず。

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米財務省の高官=G20では、世界的な需要の拡大に向けて、財政支出の拡大を求める。

グッゲンハイム・パートナーズCIO=米10年債利回りは年末までに1%、場合によってはこれを下回る水準まで低下。ターゲットの最低値は現在0.28%。欧州と日本で短期金利、長期金利はともにさらに低下し、翌日物金利を-1.0%まで引き下げる可能性。

ムーディーズとフィッチ=フィッチは英国がEU離脱なら目先の経済コスト、および著しい長期的リスクを伴う。ムーディーズは現在「Aa1」としている英格付けの見通しを「ネガティブ」とする可能性がある。

リーカネンECB理事=3月の定例理事会で金融政策を見直す。必要であればECBは追加の金融政策措置を講じる用意。

国際エネルギー機関(IEA)中期報告=世界的な石油の供給過剰状態が2017年まで続くとの見通し。石油値下がりによる打撃で米国のシェール油生産は今年と来年に減少、その後の回復で米国が2021年にかけて供給の最大の担い手であり続けることが確実になる。

国際エネルギー機関(IEA)中期報告=OPECは20年までに市場シェアをやや拡大し、特に経済制裁を解除されたイランがイラクに代わりOPEC加盟国としては最も供給の伸びに貢献する生産国となる。2017年にようやく需要と供給が均衡してくるだろうが、膨らむ巨大な在庫が石油価格の回復ペースを抑える役割を果たす。

パディ・パワー・ベットフェアのオッズはBrexit確率34%を示唆。

ノバク・ロシアエネルギー相(20日)=原油増産凍結に関する協議は3月1日までに終了する見通し。

米ロ声明=シリア停戦は2月27日に開始。

ウィリアムズ米SF連銀総裁=見通しは変は変わらず、我々の基本的なアプローチである緩やかな利上げは依然として正しい。

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