2016/02/11

2016年2月11日(木曜)昨日10日 海外市場の動き

2016年2月11日(木曜)昨日10日 海外市場の動き

イエレンFRB議長は、追加利上げの先送りには言及しなかったが、米経済の下振れリスクに、FRBは利上げについて慎重になっている様子もみられた。

株安+金利低下+原油安=リスク回避の流れに円は全面高、ドル円は一時113.10円台へ。

米株は終盤にかけて続落しダウ平均は-0.62%(-99.64)、米10年債利回りは上下しながら終盤にかけて一時1.66%台へ低下。原油価格(WTI)は27ドル台前半へ低下。

注目のイエレンFRB議長の半期に一度の議会証言は、22:30時に議会提出した金融政策報告の原稿が公表され、追加利上げを徐々に進める方針を改めて表明しながらも、海外の景気減速や金融市場の変動に強い警戒を示し、状況に応じて適切に調整すると強調するとあった。

イエレンFRB議長は、中国の経済見通しや為替政策をめぐる不透明感により世界の成長に対する懸念が増幅し、原油など商品の直近の価格下落につながったと、中国経済とドル高相場を危惧していることも指摘。

イエレンFRB議長は、米国の金融情勢は最近、成長を支える度合いが弱まっている。株価を示す幅広い指数は下落し、リスクの高い借り手の借入金利は上昇し、ドルは一段と上昇していると、中国経済とドル高相場を危惧していることもにおわせた。

USDJPYは、イエレンFRB議長(議会証言)の原稿が公表された午後10時30分に上下に振れながらも、直後の高値も115.20を超えられず、午前零時後の証言や質疑応答後の高値でも115.20円を超えらず、原油価格が低下し、米金利が上昇から低下へ変化し、米株が下落する中、114.00円の大台を割り込み、円はクロスでも全面高の展開となり、113.10円台まで続落。大きな流れの変化が感じられ、底値は見えず。市場では日銀・政府による円売り介入の可能性まで指摘する声もチラホラ。

日銀によるマイナス金利でも円高へと動き、株安も止まらず。まず最初は、日銀が更なるマイナス金利を実施し、口先介入、そして、実弾介入を見ないと終わらない雰囲気が不気味でもある。

EURUSDは、イエレンFRB議長(議会証言)の原稿が公表された午後10時30分に上下に振れながらも、EURJPYの売りの影響を強く受けながら続落。オプションカットで1.1200の大台を割り込み、1.116台まで続落。議会証言と質疑応答でハト派ととらえる動きが多く、株安+原油安+米金利の低下にEURの買い戻しが強く、一時1.1300直前まで上昇。