2016/02/29

2016年2月29日(月曜)アジア市場の動き

2016年2月29日(月曜)アジア市場の動き

期待感が少なかったG20明けの月曜日は、日本株は弱く、上海総合は2014年11月来の安値へ一時値を下げ、原油価格(WTI)も弱い。

先週末に予想外に強い米GDPや他の経済指標にドル高の流れで越週した為替相場は、G20で「通貨の切り下げ競争を回避する」という方針を再確認した影響なのか円高へと動いている。 

状況は、株安+原油安のリスク回避も若干あると思われるも、ドル円では、111円から114円まで続伸し反動と思われ、他通貨でもドル買いの反動による値動きの範囲にとどまっている。

USDJPYは、114円近辺から112.80円台まで約1.2円の円高へと、アジア市場にしては珍しく続落。円クロスでも全面高の展開となっている。大枠では111円~116円のレンジを継続する可能性が高く、このいずれかの方向に動き始めたら流れが加速する可能性が高いと思われる。

先に111円を2度試しダブルボトムを形成しつつあることや、円のポジションがショートからロングへと変化している過程でもあることを考えれば、円売りに動きやすくなっていると思われる。しかし、116円を超えるまでは積極的に動きにくいことも確かである。

EURUSDは、小幅な値動きながら1.0900台をボトムに1.0950台を試す動きとなり引き続き1.100の大台を割り込んだままである。GBPUSD同様に、英国のEU離脱を問う国民投票、ECB理事会の追加緩和の可能性など、状況はネガティブ。

また、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSDも小幅ながら値を戻して推移しているが、大きな変動には至っていない。