2016/02/25

2016年2月25日(木曜)昨日24日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月25日(木曜)昨日24日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

ドル高傾向も弱さが目立つ米経済指標で流れは変化し始め、さらに原油価格は上昇し米株もプラス圏へ変化。為替相場の流れも変わり、ドル売り+円売りへ。

欧州株は大幅下落するも、NYダウは+0.40%近くへ小幅上昇、WTIはAPI週間統計で原油在庫増で売り、EIA週報で在庫が予想外に減少し32ドル台へ上昇。米金利も低下から終盤にかけて1.75%近く上昇へ。

数少ない経済指標では、米新築住宅販売が50万件を割り込み、米総合PMIは50.1と弱くサービス業は49.8と2年ぶりに50を割り込む弱さ。

G20を26・27日に控え、各国からは自国通貨安政策を問題視する発言が目立ち、世界経済の成長見通し悪化を指摘する声が多い。

ムーディーズはブラジル格付けをジャンク級へ2段階引き下げ、新興国の弱さが目立つ。米地区連銀総裁からは利上げ継続示唆するも、慎重姿勢で臨む発言が多い。

USDJPYは、円高から値を戻すも円高傾向変わらず。欧州株安+弱い原油価格に111.80円を割り込んでからは続落し、一時111.00円台まで円高が進むも、弱い米経済指標に下げ止まり、米株高+原油価格の上昇に、円はクロスで全面安。112円まで値を戻すも、円高傾向は続く。

EURUSDは、売りから買いへと変化するも1.1000近辺で動きは弱まる。GBPUSDの売りの影響にEURGBPの買いの影響も弱く、1.1000を割り込み1.0960近くまで続落しようやく下げ止まる。弱い米経済指標が続きドル売りの流れが強まり、ロンドンフィキシングの午前1時過ぎからは、米株と原油価格の上昇に1.1040台を回復するも続かず。1.1010近辺で取引が続く。

AUDUSD+NZDUSDは、欧州市場は小幅続落、弱い米経済指標と米株高+原油価格の上昇に続伸。AUDUSDは0.7150→0.7210台へ上昇。NZDUSDは0.6590→0.6670台へ上昇へ。

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ムーディーズ=ブラジルのソブリン格付けを「Baa3」→「Ba2」へ2段階引き下げジャンク級となり、見通しもネガティブに引き下げた。

カプライン・ダラス連銀総裁=FRBはドル高の影響を認識しているが主要懸念ではない。市場が何を示唆しているかを読み過ぎないことが重要。

カプライン・ダラス連銀総裁=米経済が今年リセッションに陥る恐れはない。年内利上げを支持するかどうか決定するにあたり、世界的な景気減速のほか、金融情勢や米国債のイールドカーブなどを注視。

カプライン・ダラス連銀総裁=マイナス金利については、日本では一助となる可能性がある。米国でも導入の可能性を排除するべきではないとしながらも、構造的な問題など負の影響もある。

カンフリBOE副総裁=英国で緩やかな景気回復が継続との見方は変えず。中銀は必要なら一段の刺激策を導入する用意がある。

ショイブレ財務相(G20に向け)=国内の成長押し上げのために為替相場を不正に利用すべきではない。金融市場はより安定する必要があると。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=米労働市場が力強く推移し続けていることで、年内に複数回利上げを実施することは正当化される。インフレ率は向こう5~10年間は平均1.9%で推移することが示唆。

IMFスタッフ=G20では世界経済の成長見通し悪化に伴い、主要国は需要支援とリスク抑制に向けた新たな方策を緊急にまとめる必要がある。

中国人民銀行の当局者=財政赤字をGDP比4%への引き上げを提案。


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