2016/02/27

2016年2月27日(土曜)最新のIMMポジション(2月23日集計分)から

2016年2月27日(土曜)最新のIMMポジション(2月23日集計分)から


IMMデータは、毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は2月23日となります。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショートポジションは-63,492コントラクトと前週の-91,520からマイナス幅は28,028減少し、2014年7月22日以来の低水準となり、ドル高センチメントが急速に萎む流れが続いています。

ただ、先週は集計後に発表された米経済指標は強く、欧州経済指標は弱さが目立ち、原油価格も期待ほど伸びず、ドルの買い戻し強まり通貨ショートの減少幅はやや鈍化している可能性もあります。

円は、ロングへ転換してすでに8週間経ていますが、50,000コントラクト台で伸び悩み、円買い方向ながら増加の勢いが弱まっていることがわかります。

ユーロは、2014年5月13日以来、94週連続しショートポジションを維持していますが、過去2週間は-46,000~-48,000の減少幅にとどまり、ユーロショートの減少も弱まりつつあることがわかります。

ポンドは、2015年11月10日の週から16週間ショートポジションを維持していますが、過去3週間は-30,000台のコントラクトを維持しながらも、ポンド売りが弱待っていることも感じられます。

カナダドルは、2015年6月2日以来、39週間ショートポジションを維持していますが、1月の-60,000コントラクトから、ショートの伸び率は鈍化し、30,000コントラクト台へと低下し、原油価格の下げ止まり傾向と連動した動きとなっています。

豪ドルは、2015年6月2日にロングからショートへと変化し37週間ショートを維持していたが、2週間前からロングへと変化し、豪ドル先高期待が強まっています。

NZドルは、今年1月19日の週から6週連続でショートポジションを維持していますが、2月9日の-9,139コントラクトをピークにして、ショートの増加傾向は弱まっています。

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      Long  Short   Net 増減
円   92,376    39,642    52,734    4,833
ユーロ 107,566    154,423    -46,857    1,348
ポンド 35,479    68,547    -33,068    3,187
スイス 20,213    22,534    -2,321    2,045
カナダ 31,487    68,427    -36,940    8,145
豪ドル 72,523    62,948    9,575    6,768
NZドル 15,968    22,583    -6,615    1,702
           計-63,492    28,028

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