2016/02/05

2016年2月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

米追加利上げ観測がさらに後退! 昨日のダドリーNY連銀総裁に続き、カプラン・ダラス連銀総裁も利上げ慎重姿勢へ変化。今日は週末金曜日で米雇用統計が難関。

BOEは成長・インフレ見通しを下方修正し、利上げ支持者がゼロに後退。ただし、次回の方向性は利上げとくぎを刺す。

米新規失業保険申請件数は弱く、米製造業受注も1年ぶりの低水準。最近の弱い製造業の指標に低金利の長期化を示唆する声がFRB内で強まる。

米株は小幅上昇、米金利は低下、WTIは上下変動し31ドル台半ばへ反落。為替市場は通貨間で動きも複雑ながら方向性はドル売りへ。

円高傾向は続き、クロスでも円高。ユーロ+豪ドル+NZドルは伸び悩むも上昇を維持。ポンドとカナダドルは上下変動するも水準は変わらず。

USDJPYは、マイナス金利の円売りも影は見られず。中国・新興国市場経済の減速リスクがさらに拡大し主要国へ波及。米追加利下げ観測の後退=ドルロング巻き戻しの流れに、円買いが止まらず。一時116.50円台まで続落し、先の安値116円の重要な壁を再トライする勢いへ。今日は、日本株+原油価格の動向と、米雇用統計の結果にこの動きが強まるか、注視。

EURUSDは、米追加利上げ観測はさらに後退し、ドル売りの流れが続く。ECBの定期経済報告では、「インフレ率が今後数カ月でマイナスに転じる可能性」を示唆するも、テクニカルポイントを上抜け、新たな水準に変化。昨日は1.1150~1.1250のレンジに入り1.1250の壁は残り、今日の米雇用統計次第で上下変化は避けられず。

GBPUSDは、BOEの早期利上げ観測は大幅に後退、次の動きは利上げと、BOEが起因に1.4530台~1.4660台で上下激しく変動し結局は1.4570近辺で推移。ドル売りの流れの中で強さは感じられないが、上昇傾向を維持。今日の米雇用統計で再上昇できるのか?

AUDUSDは、米追加利上げ観測の後退に、欧州序盤から上昇が加速。弱い米経済指標に0.7240台を何度もトライするも、午前零時のオプションカットでも0.7250を抜けきれず。午前1時のフィキシング後から徐々に値を下げ、0.7200を割り込むが、上昇傾向を維持。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

カプラン・ダラス連銀総裁=低金利長期化を示唆する声がFRB内で強まる。海外の成長は弱まりつつあることを考慮。見通しの判断に辛抱強くなることが賢明→ 原油安や世界株安を受け、市場では年内の利上げはないとの見方が広がる。

カプラン・ダラス連銀総裁=株式相場は私が監視しているものの中で、重要なものではない。

カプラン・ダラス連銀総裁=米国外の世界の状況や、GDP、雇用、インフレに及ぼす影響を強く留意。米10年債利回り低下や、ドル高がインフレを押し下げる影響や、製造業の減速を注視している。

メルシュECB専務理事=ECBはインフレや賃金動向を注視。インフレがマイナスの領域に移行するリスクが高まる。生産性上昇は付加価値が伸びているのではなく、労働力の削減が要因。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

USD 第4四半期 非農業部門労働生産性・速報値=-3.0%(予想-2.0% 前回2.2→2.1%)、単位労働コスト・速報値=前期比年率4.5%(予想4.3% 前回1.8→1.9%)

USD 新規失業保険申請件数=28.5万人(予想27.8万人 前回27.8→27.7万人)→ 予想と前回より悪化へ

USD 12月 製造業受注指数=前月比-2.9%(予想-2.8% 前回-0.2→-0.7%)→ 前月は下方修正され、結果もマイナス幅が拡大、1年ぶりの低水準

※※※※※※※※※※※※※※※※※