2016/02/05

今日の米国とカナダの雇用統計を前にして

今日の米国とカナダの雇用統計を前にして

2月に入っても、予想外の相場変動が続いています。米国では海外経済の鈍化や新興国経済の伸び悩みとデフレリスクの影響に、自国の製造業景況感が弱含みとなり、従来の追加利上げ観測が後退しています。

欧州と日本の追加緩和も大きな効果はいまのところ見られず、期待された通貨安も下駄を外され、ドル全面安の流れからは、米国一辺倒の資金の流れがやや変化している可能性も感じられます。

EURUSDは1.12台と上値を抜け、新たな展開に突入しています。USDJPYも118.50円から日銀のマイナス金利に盛り上がった円安期待はいとも簡単に裏切られ、121.60円近くから見れば、すでに5円近くと大きく値を下げ、円安を期待することができにくくなっています。

USDCADは、原油価格との連動性は相変わらずで、WTIは30ドルを維持していますが、ダウントレンドの変化はいまだ感じられません。その結果、CADJPYも87円、86.20円と高値を切り下げながらも、直近の円高の流れに現状では84.50~86.20円のレンジに収まっています。

さて、今日は週末の金曜日。米国の雇用統計の結果に一時的なUSDJPYの買い戻しは期待できますが、その流れが長期間維持できるかは、また、話は別です。

CADJPYは84.50円、84.80円を目先のボトムに85.50円の上下の壁を超えることができるのでしょうか?