2016/02/03

2016年2月3日(水曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時ごろ

2016年2月3日(水曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

株安+原油安+金利低下=リスク回避の流れに円全面高。

ダウ平均株価は-2%近く、独DAXは-1.81%、英FTSEは-2.28%と大幅下落。WTIは-5.2%近くと30ドル台を割り込み、米10年債利回りは1.85%と前日の1.95%から大幅低下。

為替市場は、ドル高傾向が続き、EURUSDは売りへと変化し、円高が強まる。USDJPYは120円を割り込み、円クロスでも円高が強まるが、1月29日の日銀のマイナス金利決定日からは引き続き円安水準を維持。

AUD+NZDは、欧州市場の安値を維持するも安値圏で推移、CADは激しい原油安に続落、GBPは上下に振れながらレンジ相場で4日のBOE金融政策委員会・四半期インフレレポート待ちか?

原油価格は、ロシア・サウジ主導の減産合意に疑問がもたれ、イランの増産が意識され弱く、市場全体でリスク回避の流れが強まり、株や為替相場に影響を与えている。

USDJPYは、止まらぬ原油価格+欧米株の縫続落傾向に、円を買い戻す動きが続く。クロスでの円買いに、USDJPYも120円の大台を割り込み、アジア市場の高値からは1円近くの円高となる。しかし、29日に日銀がマイナス金利を決定してからの円安水準を維持し、長期的な変化とならず。

EURUSDは、買いから売りへと変化。予想を上回る経済指標や、トゥスクEU大統領が、英国が求めている4分野のEU改革に関する合意案を示したこと好感した買いに対して、キャメロン首相はまだ取り組むべきことがあると引き続き不安定。結局は、18日・19日のEU首脳会議待ちか? 新興国安のヘッジも加わり1.0940台まで上昇しながらも、結局は1.0890台まで一時下落し、現状は1.09台を維持するレンジ相場が続く。

GBPUSDは、レンジの動きが続く。弱い英経済指標に一時1.4330近くへ下落するも、トゥスクEU大統領が英国が求めている4分野のEU改革に関する合意案を示し、18日・19日のEU首脳会議待ちへ。また、4日のBOE金融政策委員会と四半期インフレレポートの結果を見守る動きも強く、大枠1.4350~1.4450の100ポイントレンジで方向感が見られず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

メルシュECB専務理事=昨年12月以降、原油相場の動向と中国を含む新興国景気など、複数の要因が度合いを増した。原油安は定着するリスクが恐れがある。政策手段の活用や種類、規模において制限はない。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=金融市場が変動しても米経済のファンダメンタルズは力強いため、FOMCは金利上昇に向けた段階的調整を継続すべき。

トゥスクEU大統領=英国が求めている4分野のEU改革に関する合意案を示す。2月18、19のEU首脳会議で加盟28カ国が合意できるかどうかが焦点。英国はEU残留を選択するならば、一定の条件下で最大4年間にわたって移民に対する社会保障給付を制限できる。

キャメロン首相=英国が改革を求めている4分野で真の前進があったが、まだ取り組むべきことがある。

北朝鮮=衛星打ち上げ計画を国連機関に通告。