2016/02/04

2016年2月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年2月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は総じて低下、米株先物も弱く、米金利も低下。原油価格は上下変動し上昇へ。

為替市場は、前日の弱い米経済指標+ダドリーNY連銀総裁発言の影響を引きづり、年内の利上げ見送り予測も飛び出し、ドル売りの流れは変わらず。

GBPUSDは、欧州市場に入り1.4660台まで続伸。BOE金融政策委員会は利上げ主張者が無くなり、四半期インフレ報告では、成長とインフレ率予測を下方修正し、1.4530台へ急落。ただし、カーニーBOE総裁は次の行動は利上げの可能性が高いことを示唆し釘をさし、1.4660台へと再上昇。上下変動するも水準はあまり変わらず。

USDJPYは、日銀のマイナス金利決定直後の円ショートポジションの巻き戻しは止まらず。前日の安値117.05近辺を再度トライし、一時116.80円台まで続落。戻りも限定的でドル売りの流れは止まらず。

EURUSDは、1.1070台まで小幅下落するも、欧州市場に入るとドル全面安に1.1140まで上昇、米国市場に入っても、EUR買いの流れは止まらず、弱い米新規失業保険申請件数に1.1240近くまで続伸。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.50%、資産買い入れ枠3,750億ポンドの据え置きを、9対0の全会一致で成立(予想8対1)、低インフレで利上げ主張ゼロに→ 直後からGBP売りが強まる。

カーニーBOE総裁=次の行動は利下げよりも利上げの公算が大きいとの認識で一致。

BOE議事要旨=マカファーティー委員が利上げ主張を取り下げた。インフレのさらなる長期化は、賃金インフレの回復ペースが従来見通しよりも初めは控えめになることを示す。

BOE議事要旨=低インフレがさらに長期化する可能性を考慮。実際の低インフレは引き続き目先の賃金上昇圧力の高まりを抑えるだろう。近年に比べて遅いペースとなる公算が大きく、世界経済へのリスクは下振れ方向。

BOE四半期インフレ報告=成長率とインフレ率予想を下方修正し、低金利が続くことを示唆。インフレ率は今年いっぱい1%未満にとどまると予想。

BOE四半期インフレ報告=世界経済の見通しが弱まっており、英国の成長水見通しを引き下げた。GDP見通し(前回11月)=2016年2.5%→2.2%、2017年2.6%→2.4%、2018年2.5%→2.5%。

BOE四半期インフレ報告2016年第1四半期インフレ率予測1.5%→1.2%、2018年第1四半期2.1%、2019年2.2%と予想。

BOE四半期インフレ報告=新興市場国経済が概ね引き続き減速し、米経済成長も予想を下回るなか、世界経済の成長は過去3カ月間でさらに鈍った。

BOE四半期インフレ報告=金利見通しについては向こう3年間で段階的に上昇する可能性がある。3年間の予測期間内に利上げがある可能性は半分以上。インフレ率は2年以内に中銀目標の2%を超える見込み。

米ゴールドマン=英国のEU離脱でポンドは最大15~20%、GBPUSD1.4565→1.15~1.20ドル前後に下落する可能性があ下落する可能性がある。投資家が警戒し、経常赤字を埋めるための資金流入が枯渇する恐れがある。

欧州委員会の冬季経済予測(前回11月)=ユーロ圏GDPは2016年1.8%→1.7%、2017年1.9→1.9%。域内経済は消費に支えられ総じて成長が続くと予想する一方、外部要因が主要リスク。

ドムブロフスキス副委員長は声明=欧州の緩やかな成長は、中国など新興国市場の減速、世界貿易の低迷、周辺地域の地政学的緊張といった逆風に直面。

ECB定期経済報告=ユーロ圏は想定通り成長が持続するも、エネルギー価格の下落によりインフレ見通しを大幅に引き下げる必要。インフレ率は非常に低い水準にとどまるか、もしくは向こう数カ月でマイナスに転じ、2016年の遅い段階でようやく上向くと見込まれる。

日銀=不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入限度額の引き上げに関して、財務相と金融庁長官から認可を取得。

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