2016/02/16

2016年2月16日(火曜)前日15日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月16日(火曜)前日15日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

週明け月曜日、米国市場はプレジデンツデーで休場の中、欧州株は大幅上昇、米株先物も大幅上昇、WTIは30台を一時回復。為替市場はJPY+EUR+GBPの下落が目立った。

独DAX+2.67%、英FTSE+2.04%、USDCNH基準値を人民元高に設定、通貨切り下げの思惑を払拭、債券市場ではインフレ期待指数が上昇。

USDJPYは、円続落。弱い経済指標が続き、株高の流れに114.70台へ続伸。クロスでも円は下落(除く、EUR+GBP)。日本の9-12月期のGDPは予想外にマイナス幅を拡大し、前期比-0.4%、前期比年率-1.4%。

にも関わらず、安倍首相はファンダメンタルズは確りし、2015年暦年の名目成長率は+2.5%と主張! 為替変動で麻生財務相に対応を要請、円高阻止の懸念も強く、大幅な株高の流れもあり、円安の流れヘ。

EURUSDは、1.1140割れへ一時続落。独連銀はインフレ見通しを、2016年1.1%→0.25%へ下方修正。ドラギECB総裁は「市場の波乱が見通しを脅かせば、ECBは行動へ」と3月の理事会で追加緩和の可能性を示唆。市場は中銀預金金利の-0.4~-0.5%への引き下げを織り込み、EUR売りの流れへ。

GBPUSDは、1.4420割れへ一時続落。マカファーティーBOE政策委員は、インフレの上振れリスクがかなり後退と、タカ派委員も宗旨替えへ、BOEの利上げ観測はさらに後退。英世論調査+ハモンド英外相も、18・19日のEU首脳会議の結果に疑問符。キャメロン英首相は、EUと改革案で合意し、EU残留・離脱を問う国民投票を実施することを望んでいるが、予断を許さず。

AUDUSD+NZDUSDは、株高+原油高で、アジア・欧州市場の上昇力は続かず。AUDUSDは0.7170台、NZDUSDは0.6670台で上値は重い。ただし、底堅さは維持。

USDCADは、WTIは緩やかに上昇するも、大きな変動は見られず。1.3810~1.3850の狭いレンジで推移。ただし、CADの底堅さは維持。

※※※※※※※※※※※※※※※※

安倍首相=為替市場の急激な変動は望ましくない、麻生財務相に必要に応じ適切に対応してもらいたい。G20で世界情勢について、しっかりとした対応を取ってもらいたい。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=市場の波乱が見通しを脅かせば、ECBは行動へ。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=域外からの低インフレ要因が域内の賃金、物価形成、インフレ期待に及ぼす影響がどの程度強いのか検証する。金融市場の混乱が、ECBの金融上の措置が金融システムを通してどのように波及しているのか、特に銀行を通した波及について検証する。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=これらのうち1つでも物価安定に対する下向き圧力となっていることが判明すれば、ECBは躊躇せず行動を起こす。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=一部銀行はリストラ関連費用や不良債権問題のほか、訴訟問題をめぐる先行き不透明性などの課題になお直面している。

マカファーティーBOE政策委員=賃金コストおよびインフレの上振れリスクが消失したわけではないが、かなり後退した。

李克強中国首相=世界経済の環境や様々な国で株式相場が下落していることを受け、中国経済は多大な困難と新たな不確実性に直面している。現在の国際市場の継続的下落が中国経済を大きく圧迫している。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)=中国の不良債権は2015末時点で1兆2700億元(1956億3000万ドル)と9月末から881億元増加し、2006年第2・四半期以来約10年ぶりの高水準となった。

ドイツ連銀=原油相場の急落を受けて2016、17年のインフレ率見通しをいずれも従来予測から下方修正。2016年1.1%→0.25%、2017年2.0%→1.75%。

※※※※※※※※※※※※※※※※