2016/02/19

2016年2月19日(金曜)昨日18日 海外指標の動き

2016年2月19日(金曜)昨日18日 海外指標の動き

米株は下落+原油価格も弱く、米金利も低下。リスク回避の動きにドル小幅高の中で、円も全面高。

NYダウは上下変動しながらも-0.38%と小幅下落、WTIは30.34と低下、米10年債利回りは1.747%と-0.075低下へ。

注目の原油価格は、在庫統計で在庫が増加、サウジ外相は増産凍結するも減産しないとの発言に弱い。WTIは31.98から下落へ。

NY連銀・プライマリーディーラー調査の結果や、ウィリアムズSF連銀総裁からは、米利上げ継続の期待感は残る。

米国発の経済指標は総じて堅調。新規失業保険申請件数=26.2万件で強く、米フィラデルフィア連銀製造業指数=-2.8と前回と予想よりマイナス幅は縮小、米気先行指数=-0.2と前回よりマイナス幅は縮小。

USDJPYは下落、円はリスク回避の流れなのか全面高。USDJPYは欧米市場で続落し113.10台まで一時低下。他の主要国に対しても円高の流れが続く。

EURUSDは、ECB理事会の議事録は3月の理事会で金融政策を見直すとのことで、弱気ムードが強かったが、結果は予想通りの弱気ムード満開。市場はマイナス金利幅の拡大を織り込みながら、EUR売りの流れが続き、一時1.1060台まで下落。ただし、リスク回避の流れにEURの買い戻しと、クロスでのEUR買いに1.1120台まで値も戻すも、上値は重い。

GBPUSDは、EU首脳会議の開催中で19日の結果待ち。市場のセンチメントはやや弱気。PIMCOはEU首脳会議の結果にかかわらず、今後数か月間に渡り英金融市場に悪影響を与えるとハト派的。欧州市場ではEURGBPの売りにGBPUSDは上昇、1.4390台を回復するも、1.4320近辺で落ち着き、19日のEU首脳会議の結果を見守り動きへ。


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NY連銀・プライマリーディーラー調査=次の動きうは利上げだが、2年間は事実上のゼロ金利政策が再導入される可能性も存在。利上げ確率予測75%、過半数は3月利上げを予測。利下げ確率予測8%、2017年まで利上げなし確率予測17%。

NY連銀・プライマリーディーラー調査=6カ月後リセッションの確率予測14%、2年間ゼロ金利が再導入の予測確率25%。

ECB2015年決算は増益=ドル高が追い風で純利益は10.8億ユーロ+9.4%。

ジュベイル・サウジ外相=原油生産は他国が協調するならば増産は凍結するが、減産の用意はない。原油の問題は需要と供給と市場の力で決まるが、サウジはシェアを守る。

ウィリアムズSF連銀総裁=雇用は良好で米経済は全般的にかなり良好。市場の混乱にかかわらず経済見通しは変わらず。緩やかな金融政策の正常化が必要。

かんぽ生命保険の石井雅実社長=リスク性資産積み増しで、外債投資の割合を増やす考え。現時点では為替リスクをヘッジした運用と、ヘッジしないオープン運用が拮抗。ヘッジ運用を増やすか検討。