2016/02/02

2016年2月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月2日(火曜)昨日1日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

弱い米経済指標にドル全面安。世界的な低金利継続の期待と、新興国市場のリスクが再燃。原油・商品価格の下落にも、AUD+NZD+GBPは上昇へ。

原油価格は、世界的な新興国市場+中国の景気スローダウン懸念+イラク原油増産リスクに、前日33.62→31ドル台へ下落、ダウ平均は-160近くからプラス圏へ値を戻す。

米10年債利回りは1.91%の低水準から1.96%近くまで上昇へ。VIXは前日20.20→21.32へ小幅上昇、CRBは前日166.75→164.28へ低下へ。

為替市場は弱い米経済指標にドル全面安。米個人所得・個人消費支出はまずまずの結果となったものの、米製造業PMIは弱く、米ISM製造業景況指数は弱く、米建設支出も弱い。

フィッシャーFRB議長は、サプライズはないが、他国の混乱の継続が米経済に与える影響を危惧。ドラギECB総裁は、新興国に起因するリスクなどが存在と言い、3月に金融政策のスタンスを見直し再検討することを再表明、

EURUSDは、欧州市場から上昇が始まり、弱い米経済指標が続き一時1.0910台へ上昇するも、ドラギECB総裁の議会証言後の市場の反応は、ユーロ圏内の国債利回りの低下と、追加緩和の期待感が強まり、EURUSDの上昇も1.0910を高値に1.09台の上値で押さえられる。

GBPUSDは、欧州市場から上昇が始まり、弱い原油価格にも売りは見られず、弱い米経済指標が続き1.4380を上回るとさらに続伸へ。EURGBPの売りも強まり、テクニカルポイントを上抜け1.4440台へと上昇へ。

AUDUSDは、欧州市場から上昇が始まり、弱い原油価格にも売りは見られず、弱い米経済指標が続き一時0.7090で上値は重くなるも、欧州クロージングタイムにはさらに上昇を続け一時0.7120台へ。

USDJPYは、他の主要国通貨でドル売りが続き、弱い米経済指標に一時120.70台まで下落するも、クロスでは円売りが続き、121円台を維持するも121.20円を超えられず。今日の日本株の動きが気なる。


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フィッシャーFRB副議長=為替相場を利用し競争力強化することは良くない。マイナス金利は予想以上に機能している。原油価格は下げ続ける可能性はあるが、いずれ下げ止まる。

フィッシャーFRB副議長=現時点で、ボラティリティーの潜在的影響を判断することは困難。混乱が継続するようならば、世界経済の減速を示唆しており、米国の成長やインフレ率に影響を及ぼす可能性がある。

フィッシャーFRB副議長=原油安とドル高で米インフレ率は想定より一段と長い期間で低水準にとどまる可能性がある。

フィッシャーFRB副議長=年内の利上げペースには、4回は選択肢の1つとしたが未定。労働市場は極めて力強くインフレ率は低水準ながらも、2%の目標は異次元ではない。

ドラギECB総裁議会証言=3月の理事会で金融政策スタンスを見直し再検討する用意ある。 金融政策措置、金融システムに意図せぬ副作用もたらす可能性。

ドラギECB総裁議会証言=新興国に起因するリスクなどが存在。先進国では成長見通しが緩やかながらも改善。成長は歴史的な水準と照らし合わせて低水準。

ドラギECB総裁議会証言=景気を阻害する恐れがあるリスクは、世界的な経済環境、金融システム状況、ユーロ加盟国の経済政策。英国の欧州連合(EU)残留に向けた方策が必要になる。

アトランタ連銀GDPNow=2016年第1四半期GDP予測1.2%。

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