2016/02/17

2016年2月17日(水曜)昨日16日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年2月17日(水曜)昨日16日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

WTIは産油国の合意もOPEC・非OPEC総意が必要で実現性を疑問視し29.13ドルに低下し弱く、欧州株は総じて弱い。ただ、ダウ平均は+1.19%と米株は上昇へ。

為替市場は、ドル高+円高へ。過去数日のドル売り+円売りの流れの反動なのか、米株は強く米金利は上昇。最近の主要国の経済指標は弱さが目立ち、リスク回避の動きなのかは不明。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、追加利上げに慎重姿勢を示し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、緩やかな上昇を見込んでいるが、金融市場の混乱や世界の経済情勢FOMCの重要な要素と指摘。国内大手金融機関の解体などの検討を求めた。

米経済指標は総じて弱い。NY連銀製造業景況指数は-16.64と前回よりは改善するも予想外にマイナス幅が拡大し7か月連続でマイナスへ。米NAHB住宅市場指数は58と予想外に弱く昨年5月以来久しぶりに60を割り込む。

中国人民銀行は、産業支援の一連の措置を発表、信用とマネーサプライの伸びを誘導するという。この影響なのか中国株が強く、リスク選好の動きが期待できたが、欧州株は弱く、米株は堅調に推移。

USDJPYは、欧州市場の急落が全て。ドル全面高の中、113.60~114.10円のレンジで動かず。

EURUSDは、買から売りへと変化。根強いECB緩和期待とEU各国の政治的リスクを危惧し1.1200の大台を回復できず、1.1120台へ下落。18日、19日のEU首脳会議を前にして、英国のEU離脱を問う国民投票へ影響を与える、英国が求めるEU改革案の結果待ち。

GBPUSDは、欧州市場の動きが全て。1.4290近くを高値に1.4280まで下落。米国市場では下落も上昇などの動きも弱く、安値圏で推移。EURと同じく、18日、19日のEU首脳会議を前にして、英国のEU離脱を問う国民投票へ影響を与える、英国が求めるEU改革案の結果待ち。

NZDUSDは、アジア市場の下落が全て、NZ中銀四半期インフレ調査でインフレ予測を下方修正+弱い小売売上高。米国市場でもリスク回避の動きなのか、0.6540台へ続落へ。

USDCADは、続伸しカナダドル安が目立った。過去数日の反動なのか、サウジ・ロシアは生産量合意との報道に、一時上昇するも価格維持の実現性に疑問。原油価格は逆に下落、USDCADは欧州市場の安値1.3700台→1.3910台と200ポイント超上昇し、カナダドル安が続く。

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主要産油国のうち、サウジアラビアとロシア、ベネズエラ、カタールは各国の生産量を1月の水準で固定することで合意。しかし、他のOPEC加盟国と非加盟国の同意が必要なため原油価格は低下へ。イランは協議に不参加。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=追加利上げを行う前にインフレが上昇する兆候を見極めることが賢明。低インフレを踏まえ、追加利上げを急ぐ必要はないが、緩やかな利上げ計画を撤回することもない。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=インフレ率が1.5%に小幅上昇して、失業率は4.7%に低下、GDPが年末までに2.7%に達すれば、今年後半に真の意味で正常化ができる。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=ドル相場の大きな変化は予想しない。ドルの動向の監視続ける必要。米国経済にファンダメンタルな弱さは見られない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=金融市場の混乱、および世界的な経済情勢が来月のFOMCの重要な要素となる。金利の道筋についてはFRBは緩やかな上昇を見込んでいると指摘。マイナス金利については、FRBは政策手段の1つとして分析を継続する。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=議会に対し、国内大手金融機関の解体などの検討を求める。万一金融機関が破たんしても、納税者が新たに負担しないよう、大胆なルールの検討を求める。

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