2017/04/18

2016年4月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月18日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

米株は下落してスタート、債券利回りは低下。GBPUSDの急伸もありドルは全面安(除くAUDUSD)。

欧米の株価は軟調で、欧米の債券価格は上昇(利回り低下)。リスク回避の動きの継続なのか、資金は株から債券へ。欧州市場の変動を招いたのは、EU離脱を乗り切るために英総選挙の実施を発表したメイ首相の会見。GBPUSDの上昇にドルは全目安。

唯一我が道を行くのはAUDUSDで、朝方の0.7596を高値に豪州の株安や、豪中銀議事録で「今後数カ月は、労働市場と住宅市場の動向を注意深く見守る必要があると判断」の文言が新たに加わり、一時0.7530台まで下落へと軟調に推移。

ポンドドルは、メイ首相が記者会見を行うとの報道に、ウワサヤと思惑が広まり直後は急落するも、総選挙早期実施との発表にポンド買いが強まる。保守党支持率が高いうちに下院の議席数の獲得を狙ったと思われる突然の総選挙。安定多数の維持をバックに、英国のEU離脱の嵐を乗り切ろうとする考えなのか、市場の反応はポンド買いで、GBPUSDは1.2740台へと上昇、EURGBPは0.8400の大台を試す動きへ、そして、GBPJPYは136.10台→138.30台へ上昇。

ドル円は、欧州市場の序盤から、日米経済対話では具体案が先送りされたことや、為替に関しては特に言及は見られず、ドル売りが強まる。USDJPYは一時108.60台まで値を下げるも、GBPJPYの急伸もあり109円近くまで上昇するも続かず、弱い株価や金利の低下にドル円の売りが続く。


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21:30    USD 3月 住宅着工件数=前月比予-6.8%(予想−3.0% 前回3.0→5.0%)、121.5万件(予想125万件 前回125.0→103.3万件)、建設許可件数=前月比3.6%(予想2.8% 前回−6.2→-6.0%)、126万件(予想125万件 前回121.3→121.6万件)→ 住宅着工は予想外に弱く、許可件数は予想を上回る

21:30    CAD 2月 国際証券取引高=388.4億カナダドル(予想 前回62→63.5億カナダドル)

22:15    USD 3月 鉱工業生産=前月比0.5%(予想0.5% 前回0.0%)、設備稼働率=76.1%(予想76.1% 前回75.4%)


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メイ英首相=6月8日に総選挙実施を目指す(次回総選挙は2020年の予定だった)。強い基盤を持ってEU離脱交渉に臨むため、予想外の賭けに出た。キャメロン前首相から引き継いだ下院でのぎりぎりの過半数ではEU離脱交渉を乗り切れないとメイ首相は判断、メイ首相の保守党支持率が高く優位なうちに総選挙にでた可能性がある。

麻生副総理・ペンス副大統領会談の日米経済対話=麻生氏は「日米の経済関係は「摩擦から協力に変わる大事な1ページを開けた」。ペンス氏は「将来的な自由貿易協定(FTA)を目指す可能性を示唆。

ラガルドIMF専務理事=ギリシャの債務が持続不可能だと判断した場合、IMFはギリシャの支援プログラムに参加しない。


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