2017/04/08

2017年4月7日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

2017年4月7日(金曜)欧州・米国市場前半の動き

注目の米雇用統計は周知の通り。失業率は低下し10年来の低水準
非農業部門雇用者数は予想外に減少し10か月来の低水準、週平均労働時間は下方修正された前月と変わらず。

直後の反応は、非農業部門の低下と週平均労働時間のやや軟化にドル売りへと反応するも、米失業率は低下し、米株の下げと米金利の低下は限定的で、逆にドル買いへと反応。

米10年債利回りは下げ幅を縮小し前日とほぼ変わらず、米2年債リアン割は上昇へと転じ、米株は上下変動しながらも小幅上昇へ。

米軍のシリア空爆の影響によるリスク回避の流れはアジア・欧州市場で弱まり、米国市場ではその影響は感じられず。

USDCADは、強いカナダ雇用統計とIvey購買部協会指数や、米雇用統計の結果を受けたドル売りもあり、1.3420→1.3340台まで急落するが、結局は1.3410台まで値を戻す。

USDJPYは、米雇用統計を受けまたしても110円の壁をトライに動くも110.10をボトムに売りは失敗。111.00円近くまで値を戻し、結局は米雇用統計直前の110.70台まで値を戻す。

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USD 3月 雇用統計:失業率4.5%(予想4.7% 前回4.7%)→ 2007年5月以来の低水準、非農業部門雇用者数=9.8万人(予想18.0万人 前回23.5→21.9万人、1月23.8→21.6万人)、週平均労働時間=34.3(予想34.4 前回34.4→34.3)、平均時給(時間当たりへ平均賃金)=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2→0.3%)、前年比2.7%(予想2.7% 前回2.8%)、時間当たり賃金=予想 前回、労働参加率=63.0%(予想 前回63.0%)、製造業雇用者数=1.1万人(予想1.5万人 前回2.8→2.6万人)、政府部門雇用者数=0.9万人(予想 前回0.8→-0.2万人)、民間部門雇用者数=8.9万人(予想17.5万人 前回22.7 →22.1万人)

CAD 雇用統計: 失業率=6.7%(予想6.7% 前回6.6%)、就業者数=19,400人(予想5000人 前回15,300人)、フルタイム労働者=1.84万人(予想 前回10.51万人)、パートタイム労働者=0.1万人(前回 予想−8.98万人)、労働参加率=65.9(予想 前回65.8)→ 失業率は変わらず、就業者数は予想を上回る

USD 2月 卸売在庫・確報値=前月比04%(予想0.4% 前回0.4%)、卸売り売上高=前月比0.6%(予想 前回−0.1→0.3%)

CAD 3月 Ivey購買部協会指数=61.1(予想56.0 前回55.0)


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プーチン・ロシア大統領=米国のシリア空爆を非難、シリア上空での偶発衝突を避けるロシア・米国との合意を停止へ。

カーニーBOE総裁=英国のEU離脱による影響であらゆる可能性を想定し、緊急計画を準備するように英銀に呼びかける。米金融規制緩和は、大幅な後退ではない。