2017/04/03

2017年4月3日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き



201743日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

ダウ+SPNasdaqは上昇から始まるも、弱い米製造業PMI+弱いISM製造業景況指数に前日比マイナスへと変化、米10年債利回りは2.387→2.368%へと低下し、為替相場の動きは鈍いながらも、一時ドル売りへと傾き、リスク回避なのか円高傾向へ。

USDPYは、弱い米経済指標を受け、米株安+米金利の低下にリスク回避の流れも加わりクロスでも円高傾向が続き、アジア+欧州市場の安値を下回り111.10台へ。

AUDUSDは、アジア市場で弱い小売売上高から続いた売り圧力も、0.7510台で下げ止まり反発、弱い米経済指標を受け、米株安+米金利の低下に一時0.7620台まで値を戻すも、買い戻しも続かず。

EURUSDは、ユーロ圏の製造業PMIは予想通りで速報値と変わらないが高水準を維持、失業率は9.5%と低下し8年ぶりの水準へ。スペイン中銀の四半期報告ではGDP予測値を上方修正し、クーレECB専務理事「中銀は借り入れコストの上昇に備えるべき」と発言。

仏大統領選の世論調査では、決選投票でフィヨン氏が進むと、ルペン氏が勝利する可能性が高く、やや不安定な動きへ。一時先週末の安値水準となる1.0650割れまで値を下げるが、弱い米経済指標を受けた株安+米金利の低下に1.0680近くへと一時値を戻す。

GBPUSDは、先週金曜日の高値1.2550台を同じく、アジア市場の1.2550台を高値に上値は重く、弱い英製造業PMI1.250020を割り込むと、ストップの売りに1.2490台まで続落。一時1.2530近くまで値を戻すも、1.2480台まで再下落し、弱い米経済指標で1.2510台まで値を戻す。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スペイン中銀四半期報告=GDP予想値、20172.5→2.8%に、20182.5→2.8%上方修正へ、第1四半期は0.8%で2016年下半期を若干上回る。インフレ率は2017年平均2.2%へ上昇、20181.4%、20191.6%と予測。

スペイン中銀四半期報告=経済保護主義が台頭し、英国のEU離脱、欧州の総選挙を巡り先行き不透明感等、外的要因が成長見通しに対する下振れリスク。構造改革への不透明感、財政再建による影響が国内リスク。

仏大統領選世論調査(Opinionway)=第一回投票ルペン氏24→25%へ上昇しリードへ、マクロン氏24→24%、フィヨン氏19→19%と変わらず。決選投票はマクロン氏63%、ルペン氏37%。フィヨン氏が決選投票に進むと58% 対 42%で、ルペン氏が勝利と予測。

クーレECB専務理事=ユーロ加盟国や他の経済主体は借り入れコストの上昇に備えるべきだ。ユーロ圏の政府が、金利は現在の水準にとどまることはないと理解することを願う。マイナス金利は金融政策として効果的だったが、これらの銀行を弱体化させるリスクがあり、長期間維持すべきではない。