2017/04/12

2017年4月12日(水曜)昨日11日、海外市場の動き

2017年4月12日(水曜)昨日11日、海外市場の動き

リスク回避相場は止まらず円高が加速。ドル円は110円を割り込み一時109.60台へ。EURJPY+CHFJPY+AUDJPY+NZDJPY+CADJPYは1%超の円高で、EURJPYは11日続落中。ただし、GBPUSDは1.2490台を回復し+0.6%近く上昇へ。

米株は安値水準から値を戻し小幅下落止まるも、リスク回避の流れに米債利回り低下、サウジ減産の延長を主張し原油高へ。

USDJPYは、プーチン氏による米国のシリア空爆けん制発言や、北朝鮮が米国の挑発に核攻撃で応じるとの強硬姿勢、11日は金正恩朝鮮労働党委員長が最高指導者に就任し5年目にあたり、金日成誕生日の4月15日など多数の記念日を前にしてリスク回避の思考が、投機的な動きやリスクヘッジに円買いが強まる(ただし、北朝鮮問題では日本は関係する当事国というリスクは忘れ去られているが?)。

アジア・欧州市場では110.40台をボトムに下げ止まっていたが、米国市場に入り、弱い米株や米金利低下に、110.00の大台を割り込み、クロスでも円は全面高。ストップロスの売りを含め109.60台まで下落して、米株の買い戻しもありようやく下げ止まるも、買い戻しも109.90台で110円の大台を回復できず、109.60台で推移。引き続き、上値の重い展開が続く。

EURUSDは、アジア・欧州市場1.0570台をボトムに下げ止まり、米国市場では1.0630まで一時上昇へ。仏大統領選で急進左派のメランション氏の支持が急上昇し第3位へと不安感が広まり、ユーロ圏鉱工業生産は弱かったが、強い売りは見られず。

独・ユーロ圏ZEW期待指数は強く、ZEW所長は独第1四半期の独経済は好調と指摘、独シンクタンクの複数は、独GDPを上昇修正したことや、リスク回避の流れに独債券が上昇(利回り低下)したこともあり、一時1.0630まで上昇するも、EURGBPの続落傾向は止まらず、1.0600台まで値を下げる。

GBPUSDは、円に次いで強さが目立った。欧州市場序盤の1.2400台をボトムに欧米市場では続伸し、1.2490台まで上昇。引き続き、EURGBPの売りが続き1.2490台を維持し買いの流れを継続。売り圧力は見られず。大きな変化の可能性も。

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米公定歩合議事要旨(3月9日)=12地区連銀中、3連銀(NY、セントルイス、ミネアポリス)が据え置きを主張。2月23日と3月2日の会合では、SF、アトランタの2連銀が公定歩合の据え置きを求めていたが、今回は引き上げ支持へ変化。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=労働市場にはなお緩みが残っており、インフレ率も目標を下回っている。

ウィリアムズSF連銀総裁(独紙)=年内3~4度の利上げと、今年終盤のバランスシート縮小開始が適切。景気見通しに対する幾分の上振れリスクに、予想よりも速いペースで利上げせざるを得なくなる可能性も。

トランプ大統領と財界首脳と会談=税金を減らし無駄な規制を取り除くと指摘し、金融規制改革法(ドッド・フランク法)は、大半のひどい規制を廃止し最低限にとどめる。NAFTAを批判し、再交渉に意欲。

ワシントン・ポスト=関係者は米財務省が半期に一度の為替報告書で、中国を為替操作国として正式に認定する可能性は低いが、未定。

米10年債入札(200億ドルは、応札倍率2.48倍、最高落札利回り2.332%・最高利回り落札比率26.37%。


サウジは減産合意の半年延長を望む(WSJ紙)=原油価格が上昇へ。→ 関係者は、3月の産油量は日量990万バレルに削減。

プーチンロシア大統領=米国はアサド大統領が化学兵器の攻撃をすると偽りをし、シリアを空爆する準備をしていると非難。