2017/04/22

最新のIMMポジションから、 2017年4月22日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年4月22日(土曜)


今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は4月18日(火曜)で、メイ英首相が突然に総選挙の実施を示唆し、政治的安定の期待にポンドが急騰した日に当たり、トランプ大統領が米製品を購入し、米国人を雇用する「バイ・アメリカン」の大統領令に署名した日でもある。

円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨のネットポジションは、前週の-172,085 → -170,400と前週とほぼ変わらずの水準となっている。

ポンドは、GBPUSDが1.25台→一時1.29まで急騰したポンド高にもかかわらず、ポンドのショートポジションは-105,901→-99,490と6,411コントラクトの減少にとどまり、意外感が強い。このポンドの上昇とショート・ポジションの維持のギャップが今後の相場に影響を与える可能性が高い。

また、USDJPYは108円台まで円高が続いた割には、円のショートポジションは、-34,764→-30,463と4,301コントラクトの減少にとどまり、市場の円先安期待が強く残っているのか、こちらも意外感が強い。

豪ドルは、0.76台から豪中銀議事録で追加緩和の可能性がにわかに広まり、一時0.7500割れまで下落し、+45,151→+43,262とやや減少するも、引き続き主要通貨で一人だけロングポジションを維持し、市場の先高期待が続いている。
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