2017/04/05

2017年4月5日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年4月5日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株は最終的に上昇し終了、18,861.27(+51.02+0.27%)、 ユーロストックス50は−0.06%と小幅低下へ。原油価格は51ドル台半ばで続伸。米10年債利回りは小幅低下へ。

金曜日の米雇用統計を前にし、前哨戦のADP雇用統計に市場の注目度が高まるも、連動制は比例するとは限らず、決定的な流れになるとも考えられず。

明日からの米中首脳会台を直前にして、北朝鮮はミサイル発射、相場への影響は限定的ながら不安化が広まるが、為替市場へのインパクトは限定的。

USDJPYは、日本株が小幅上昇にとどまり、金利も大きな変化は見られず。早朝の北朝鮮のミサイル発射後の影響なのかは不明ながら、一時上昇した110.90台を除けば、大枠110.55~75の20ポイントレンジにとどまる。欧州市場に入ると、クロスではやや円売り方向へと傾き、強い英PMIにGBPJPYで円売りが加速した影響に110.80近くまで上昇するも、上昇力は限定的。

3月22日以降のUSDJPY相場は110円台の大台をボトムとし、日足では下髭にとどまり110円台の買いの強さを表している。一方、過去3日間では112円台を高値に陰線で、終値ベースではボトムから値を戻しながらも、高値が切り下がっているのが気になる。

110.50円割れが継続すると110円割れを試す動きが強まると思われるが、割れても市場全体ではドル円のショートが多く、オプションでもドルプットオーバーで円高を期待した相場になっていることを考えれば、どこまで下げられるか疑問。

EURUSDは、アジア市場の1.0680台を高値に、欧州市場序盤には1.0660台まで小幅下落。EURGBPの買い戻しや1.0650割れでの底値感達成もあり、ユーロのショートカバーが強まり1.0690近くへと上昇。しかし、スペイン・イタリア・フランスの総合・サービス業のPMIは弱く、ユーロ圏の総合・サービス業のPMIも前回から低下し、EUR売りが強まり、毛結局は1.0670台にとどまる。

GBPUSDは、大枠1.2420~50の狭いレンジで推移したが、英総合・サービス業PMIは、予想を大幅に上回り、EURGBPの売りも加わり、1.2490近くへと上昇するも1.2500の手前では売りが加速し、上昇力も弱まる。


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日銀=2016年10~12月期の需給ギャップが、2015年第1四半期以来、7四半期と久しぶりにプラス圏へ浮上。→ 海外経済の持ち直しを背景とした設備稼働率の高まりや、労働需給の引き締まり継続などが影響。

北朝鮮はミサイル発射=中国報道官は米中首脳会談との関連性を否定するも、その根拠を示さず、関係当事者に自制と状況の悪化回避を求めるだけ。

ユンケル欧州委員会委員長(欧州議会)=英国がEUメンバーと同じ利益を得ることはできない。英国はEUとの約束を尊守すべき。

マズ南ア大統領は辞任要求を退ける

浜田内閣参与=シムズ教授の財政理論は学者として不完全なところがある。苦しいときの神頼みのようなもの。インフレターゲットはあまり大事とは思わない。デフレはそろそろ気にしなくてもよいのでは。失業率は2.8%でこれ以上の緩和をしなくてもいいのでは。