2017/04/06

2017年4月6日(木曜)昨日5日、海外市場の動き

2017年4月6日(木曜)昨日5日、海外市場の動き

昨日は、弱いユーロ圏の景況感、強い英景況感と、強い米ADP雇用統計+弱い米PMI+弱いISM非製造業景況指数と強弱混在しながら迎えた、メインイベントのFOMC議事録。

議事録では、参加者の大部分はFF金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、「バランスシートの年内縮小を開始」の可能性が高まり、米金利は上昇し、米株は軟化し、直後はドル全面高へと動くも、米金利は逆に軟化へと急変。資金の流れは株→債券へとシフトなのか? トランプ大統領は国家安全保障会議(NSC)を再編しバノン首席戦略官らが外れ取り巻きの顔が変化へ。その後の流れは通貨間で異なり、前日比では元の水準に逆戻りし大きな変化は見られず、結果的には、不穏な流れを残しながらも、米中首脳会談+米雇用統計への注目度が増す動きへ。

FOMC直後はにわかに6月利上げ期待度が高まり上昇した米債利回りは、終わってみれば米10年利回りは2.36→2.339%へ、2年債も1.252→1.234%へと低下。米株は、ダウ−41.09(−0.20%)、S&P−7.21(−0.31%)、Nasdaq−34.13(-0.58%)と下落へ。

USDJPYは、強い米株+米金利に一時111.43と上昇→111.07へ下落、FOMC議事録後に米6月利上げ期待に米金利の上昇もあり111.45へと再上昇するも、111.50の壁を超えられず。米株は弱く、米金利が下落へと変化すると、111.00を割り込み110.50台まで続落へ。引き続き110.50台を維持していることで、ボトムラインを維持しているが、米金利の動向や、本日に日本株の動向では、下値不安が気になる。また、今日・明日の米中首脳会談と7日の米雇用統計が転機となる可能性が高く、積極的な動きがどこまで続くことができるかは、やや疑問。


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USD 3月 ADP全国雇用統計=26.3(予想18.7万人 前回29.8→24.5万人)→ 前回分は下方修正されるが、予想を大幅に上回ったことでドル全面高へ

USD 3月 総合PMI・確報値=53.0(予想 前回53.2)、サービス業PMI・確報値=52.8(予想53.1 前回52.9)→ 予想と前回を下回る

USD 3月 ISM非製造業景況指数=55.2(予想57.0 前回57.6)→ 予想を大幅に下回り、直後はドル売りへと反応するも続かず

USD 週間原油在庫=156.6万バレル(予想-43.5 前回86.7万バレル)→ 予想外に在庫が増加するが、製油所稼働率の上昇を好感し直後の反応は鈍いが、結果的には原油価格は下落へ

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FOMC議事録(3月15日開催)=①大半が4.5兆ドルのバランスシートの縮小の年内実施を支持。②大部分の参加者は、FF金利の漸進的な上昇が継続すると予想し、FOMCの再投資政策の変更が 年内に適切になる可能性が高いと判断。③多くの参加者は、バランスシートの規模縮小は受動的かつ予測可能な方法で実施されるべきだと強調。

FOMC議事録(3月15日開催)=①ほぼ全当局者が米経済は完全雇用、またはそれに近い状態にあると判断。②投票権を持つメンバーのほぼ全員はインフレ率について、当局の目標2%になお届いていないとの認識。③一部メンバーから株価は非常に高いと示唆。

FOMC議事録(3月15日開催)=インフレ率がターゲットを上回るリスクについて意見が分かれる。一部は最近のインフレ率上昇を過大評価すべきではない、一部は今年のインフレデータは予想より強いと懸念。

トランプ大統領は国家安全保障会議(NSC)を再編=①首席戦略官のスティーブ・バノン氏を外し、②国土安全保障担当の補佐官トーマス・ボサート氏の役割を縮小した。③マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)がNSCや国土安全保障会議での会合のアジェンダをまとめる責務を担い、必要に応じて任務をボサート氏に委任することを認める。④国家情報長官(現職はダン・コーツ氏)と統合参謀本部議長(ジョゼフ・ダンフォード氏)がNSC閣僚級委員会の常任ポストに復帰。→ ホワイトハウス当局者は、現在はマクマスター氏がNSCの責任者となり、バノン氏はもはや必要なくなったと説明。

オバマケア改廃法案の復活の見通しはほとんどなくなる=共和党内で見解の相違がまとまらず、議会が今週末から2週間の休会に入る。

トランプ大統領=オバマ前大統領当時の、を務めたスーザン・ライス氏(国家安全保障担当の大統領補佐官)は、罪を犯したと主張。


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