2017/04/11

2017年4月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年4月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

市場のテーマは、地政学的リスク(シリア・北朝鮮)+トランプ大統領の信任低下+米国の利上げ期待度合。

地政学的リスクは色々解釈ができる。本来はリスク回避で買われる米ドルは、当事国の米国は弱いとの判断にドル売り支持が多い。

現状はリスク回避で円高の流れが続き、ドル売り支持が多い反面、原油価格の上昇は日本経済にとってネガティブで、ドルにとってはプラスの材料だったはずでは? 

USDJPYのオプションのリスクリバーサルはドルプットオーバーで短期から中期まで、市場のセンチメントのドル安・円高を反映している。すぐにでも110円を割り込むムードが広まっているのも事実ながら、一向に割り込む気配は見られず。110~112円(110.50~111.50)のレンジ相場を楽しんでいるようにも思われる昨今。

米株は予想外に安定し、米金利もやや軟調ながら他国との比較では引き続き金利差は大きい。また、ECBやBOEはめっきりハト派一色に転換している。

どの通貨を買うか選択が迫られるとき、市場のセンチメントに流されて、つい、円をロングにしてしまう投機筋も多いと推測すされる。ポジションが溜まればその反動に円売りへと動き、再びドル売りへと変化しているUSDJPYは本当に円高になるのだろうか? 

日経平均価格は弱く-50.01(−0.27%)と弱く、日本10年債利回りは0.059→0.037%へ低下。米債利回りも軟調に推移。FTSEは強いが、欧州株は全般に弱含みで推移。

為替市場は、大きな変動も見られず、NZDUSDは−0.23%とNZドルは弱く、逆に、USDJPY−0.24%と円高へと動き、結果的に、NZDJPYは−0.44%と弱さが目立ち、総じて、円はクロスを含め上昇傾向が続いている。


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GBP 3月 消費者物価指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.7%)、前年比2.3%(予想2.3% 前回2.3%)、コア前年比1.8%(予想1.9% 前回2.0%)、小売物価指数(RPI)前月比03%(予想0.4% 前回1.1%)、前年比予3.1%(想3.2% 前回3.2%)、小売物価指数(RPI)除く住宅ローン金利前年比3.4%(予想3.5% 前回3.5%)→ 前月比は予想を上回るも、全体的に前回を下回る

GBP 3月 生産者物価指数=仕入前月比0.4%(予想0.0% 前回−0.4%)、前年比17.9%(予想17.2% 前回19.1%)、出荷指数前月比0.4%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比3.6%(予想3.4% 前回3.7%)、出荷コア前月比0.3%(予想0.2% 前回0.0%、コア前年比2.5%(予想2.5% 前回2.4%)→ 予想を上回る

EUR 2月 鉱工業生産=前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.9%)、前年比1.2%(予想2.0% 前回0.6%)→ 予想を下回る

GER 4月 ZEW期待指数=19.5(予想13.3 前回12.8)、現況指数=80.1(予想77.5 前回77.3)

EUR 4月 ZEW期待指数=26.3(予想25 前回25.6)

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