2017/04/05

2017年4月5日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年4月5日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

弱いユーロ圏の景況感、強い英景況感、強い米ADP雇用統計で相場が変動。明日未明のFOMC議事録が注目材料へ。

米ADP雇用統計は、26.3(予想18.7万人 前回29.8→24.5万人)前月分が下方修正されたが予想を大幅に上回ったことで、7日の米雇用統計の改善期待が膨らみ、米金利は上昇し、米株も強く、直後はドル買いへと変化。

個別でみると、USDJPYはまたしても110円を試せず、110.50円割れをボトムに「円ロング」の巻き戻しがクロスで活発化し、ドル円は111円台へ。GBPJPY+AUDJPY+CADJPYの下げ幅は大きい。

GBPUSDは、強い英PMIや強い英自動車販売もあり、ポンド買いへと動き、ポンドクロスでポンドは急伸、GBPJPYは137.60→138.80台へ上昇、EURGBPは0.8590→0.8540台まで下落し、ポンド高へ。

EURUSDは、現水準は別として、予想外に弱さが目立ったユーロ圏各国のPMIに、1.0690近辺を高値に、EURGBPの売りもあり1.0660台まで下落。その後も1.0680台まで上昇するも、強い米ADP雇用統計に直後は1.0650台まで下落し、結局は1.0650~90の狭いレンジの動きへ。


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FRN 3月 総合PMI・確報値=56.8(予想57.6 前回57.6)、サービス業PMI・確報値=57.5(予想58.5 前回58.5)→ 前回と予想を大幅に下回る

GER 3月 総合PMI・確報値=57.1(予想57.0 前回57.0)、サービス業PMI・確報値=55.6(予想55.6 前回55.6)→ 予想と前回と大きな変化は見られず

EUR 3月 総合PMI・確報値=56.4(予想56.7 前回56.7)、サービス業PMI・確報値=56.0(予想56.5 前回56.5)→ 予想と前回を下回り、ユーロ売りが強まる

GBP 3月 総合PMI=54.7(予想53.8 前回53.7)、サービス業PMI=55.0(予想53.5 前回53.3)→ 予想を大幅に上回り、ポンド買いが強まる

USD 3月 ADP全国雇用統計=26.3(予想18.7万人 前回29.8→24.5
万人)→ 前回分は下方修正されるが、予想を大幅に上回ったことでドル全面高へ

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チプラス・ギリシャ首相=7日のユーロ圏財務相会合では救済策で合意すべき。ギリシャは昨年の財政目標を達成しており、EUやIMFは不当に遅延させるようなことはやめるべき。

門間元日銀理事=①名目金利を抑制し続ける中、今後の物価上昇が家計に悪影響を与える可能性があり、さらなる実質金利の低下が日本経済にプラスかどうか、判断が難しい局面にきている。②預金金利がほぼゼロ%に低下する一方、運用難を背景に各種保険料が値上げされ、賃金上昇が緩やかな現状では、物価上昇が個人消費に悪影響を及ぼすと懸念。


英自動車工業会=3月の英国内自動車販売は前年同月比8.4%の56.2337万台と過去最高へ。