2017/04/21

2017年4月21日(金曜)昨日20日、海外市場の動き

2017年4月21日(金曜)昨日20日、海外市場の動き

米財務長官の「税制改革案を近く発表」に米株は大幅上昇しドル買いへ。黒田日銀総裁の「緩和的な政策を継続」に出口戦略の期待感が薄れ円売りへ。米株は上昇、米金利も上昇、米国市場はドル売りからドル買いへと変化。

円は弱くUSDJPYは一時109.50を目指し上昇へ。GBPUSDは一時1.2847で伸び悩むも1.28台で強さを維持。EURUSDは仏大統領選+パリ銃撃事件もあり、買いから売りへと変化。AUDUSDは上昇傾向を維持するも小幅な上昇にとどまる。

ダウ+174.22(+0.895%)、S&P+17.67(+0.76%)、Nasdaq+53.74(+0.92%)と米株は上昇。米10年債利回りは2.2338%と+0.0213%上昇、2年債も1.1887と+0.0121%上昇。

USDJPYは米株高+米金利の上昇+黒田総裁発言で、109.50の上限をトライへ。欧州市場でクロスでの円売りが加速し、109.20を超えてからは短期筋のストップロスの円売りが強まる。米国市場に入り米株高の流れに底堅く109.50を何度も試す動きが続くが、現状は達成できず。ただ、押し目は少なく上昇の流れを維持。

EURUSDは、ユーロ圏消費者信頼感指数は大幅に改善し、欧州市場の高値1.0770台まで再上昇するも、1.0780を超えられずダブルトップへ。米税制改革案でドル買いが強まる中、仏大統領選を直前に控えて、パリ銃撃事件もありユーロのロングを維持することはできず。クロスでもユーロ売りへと傾き1.0710台まで下落し、結局は上昇スタート地点とほぼ変わらず。

AUDUSDは小幅上昇。0.7500の大台を維持回復し、欧米市場では一時0.7547まで上昇するも、0.7550を超えられず積極的な買いは感じられず。NZDUSDは早朝の強いCPI後の上昇幅を全戻しし、スタート地点に逆戻り。引き続き、AUD+NZD+CADの上昇力は鈍い。

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黒田日銀総裁=出口戦略の協議は時期尚早。出口戦略で物価目標は2%で現状は0%に近い。資産購入やマネタリーベース拡大のペースは当面現状を維持→ 極めて緩和的な金融政策を続ける方針を示唆。

黒田日銀総裁=日銀がすでに国債の40%を取得した、もしくはバランスシートがGDPの約80%に相当するという事実が、金融政策を抑制するとは考えていない。

トランプ大統領=鉄鋼輸入の調査加速を命じる大統領令に署名し鉄鋼株上昇。

ムニューシン米財務長官=税制改革案を近く発表、抜本的かつ有意義で、大幅な経済成長をもたらす(医療保険制度の見直しの行方は不明で、詳細も不明)

ムニューシン米財務長官=国境調整税の通貨への影響を懸念。

米5年債インフレ連動債入札(160億ドル)=最高落札利回り-0.049%・最高利回り落札比率21.08%、応札倍率2.52倍と好調。

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ショイブレ独財務相=超緩和策は、過度なリスクテークや政治の慢心、不適切な資本配分、資産バブルなどを促す。ドイツの観念では、ユーロが過小評価されているのは事実で輸出業者に恩恵。

ユーロ圏の債券利回りは、仏大統領選を直前にして、決選投票でマクロン氏の優位は変わらず、独債上昇し、仏債低下。

パリで銃撃戦=警官1人が死亡、犯行はテロリスト、

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USD 新規失業保険申請件数=24.4万件(予想24.2万件 前回23.4万件),→ 予想より増加し悪化へ

USD 4月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=22.0(予想25.0 前回32.8)→ 予想と前回を下回る

USD 3月 CB景気先行指数=0.4%(予想0.2% 前回0.6→0.5%)→ 予想を上回る

EUR 4月 消費者信頼感指数・速報値=-3.6(予想-4.8 前回-5.0)→ 予想外にマイナス幅が縮小

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