2017/04/27

2017年4月27日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2017年4月27日(木曜)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は小幅下落、日本10年債利回りは小幅上昇。アジア市場で注目された日銀は大方の予想通りで円相場に変化はみられず。

それよりも注目は、欧州市場のECB理事会とドラギ総裁の記者会見(6月にフォワードガイダンス変更の可能性を感じとることができるかが焦点!)と、米耐久受注!

為替相場は、全体的に動きは鈍く、GBPUSDの上昇と、USDJPYの小幅高で、結果GBPJPYの上昇は目立っていた。 

まだ、USDCADは、トランプ大統領は昨日のNAFTA離脱→今日はNAFTA残留へ豹変したことで、カナダドルが上昇。

日銀は期待通り金融政策の据え置きを決定、ただし、展望レポートでは「足元の景気は、緩やかな拡大に転じつつある」と9年ぶりに景気判断の拡大を表現し、成長見通しを引き上げ、物価上昇見通しを引き下げ、黒田総裁は「出口戦略の議論は時期尚早」というも、円相場には全く影響がない。

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日銀金融政策決定会合=金融政策の現状維持を決定。短期金利をマイナス0.1%、長期金利をゼロ%程度に誘導する金融緩和策(長短金利操作)を維持することも決めた。


経済・物価情勢の展望(展望リポート)=足元の景気は「緩やかな拡大に転じつつある」とし、「緩やかな回復基調」とした1月の前回よりも強い表現に変更した。景気判断で「拡大」の表現を使うのは2008年3月以来で9年ぶり。

四半期ごとに公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)=17年度の物価上昇率見通しは前回1月の1.5%→1.4%へ下方修正。経済成長率の見通しは17年度を1.5%→1.6%に、18年度を1.1%→1.3%に上方修正。

黒田日銀総裁の記者会見=2%の物価目標について「モメンタムは維持しているが力強さに欠ける→ 2017年度の消費者物価上昇率見通しを下方修正。景気判断を「緩やかに拡大しつつある」と改善したものの、出口戦略の議論は時期尚早とした。地政学リスクを注視。

黒田日銀総裁の記者会見=出口戦略について「今から具体的議論するのは、市場に混乱のおそれ」、「物価2%目標を実現することで、出口議論はじまる」。2%を安定的に超える次期は2018年よりも先。

トランプ米大統領=トランプ氏はメキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領とカナダのジャスティン・トルドー首相とのそれぞれの電話会談でNAFTA残留を約束した。→ この報道をきっかけとしてUSDCADは一時急落。