2017/04/01

最新のIMMポジションから、 2017年4月1日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年4月1日(土曜)


今回の集計日は3月28日で、市場では期末要因による通貨のリパトリの動きが目立ってきた時期でもあり、米ヘルスケア法案の採決を断念した以降のトランプ大統領の信任の低下やドル安からようやく立ち直りかけ、29日の英国がリスボン条約50条を発動し、EUに正式に離脱を通知する前日に当たる。

CFTCが発表したIMM通貨先物の投機部門のポジションでは、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨のネットポジションは4週間ぶりに、−198.530→−169,279コントラクトとショートが減少し、ドルへの信任度合いの低下を示している。

特に目立った点は、相変わらず豪ドルだけがロング(+44,955→+53,138)で、数字的にはスローながら拡大傾向にあり、AUDUSDの上昇への変化を期待しているように思えてならない。

ポンドは、29日の離婚宣言の発動のリスクを警戒して-107,844→-104,075と引き続き10万コントラクトと大幅な売り越しを維持してはいるが、先週のGBPUSDは1.2400~1.2600と以外にも底堅く推移し、このギャップは今週以降のGBPUSD相場を面白くする可能性がある。

円は、-66,987→−53,181とショートが減少。USDJPY相場は110台まで円高が進んだ後、期末要因やリスクヘッジの巻き戻しに112円台を一時示現しているが相変わらず上値は重い。しかし、ネットポジションでは引き続き円ショートを維持しており、投機筋の円の先安期待は続く。

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