2017/04/06

2017年4月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年4月6日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米金利は上昇幅を縮め、ダウ先物は小幅上昇へ。為替相場は、米中首脳会談と米雇用統計待ちというのは簡単だが、米株売りと米債買い(利回り低下)の流れを断ち切ることができるのか? 1月12日以降2.23%をボトムに何度も反発が続いている米10年債利回りを注目。

為替相場は、円ロングの巻き戻しが続き、USDJPYは110.30台をボトムに、欧州市場に入ると111.00円をクリアできず、円クロスで円売りから円買いへと変化するなか(特に、AUDJPY、NZDJPY)、上値も重くなる。

USDJPYは今後も110.30~111.50のレンジ相場がどこまで続くのか試すことを期待。海外勢は3月最終週に日本株を現物・先物合計で1146億円売り越すなど、市場センチメントはトランプ政権への期待が裏切られ、円高に傾きかけてはいるが、ここが最後の踏ん張りどころ。

EURUSDは、欧州市場に入りハト派のドラギ発言に急落。ただし、バイトマン独連銀総裁はタカ派で、プラートECB専務理事+コンスタンシオECB副総裁のハト派と意見が分かれてはいる。先週前半ごろから市場では緩和縮小の期待度は大幅に低下し、潜在的なユーロ売り要因となっていることもあり材料としては新鮮ではない。

EURUSDは、最近の下げ局面に市場センチメントはユーロベアになっているが、1.0630近辺は22日以降のボトム水準で何とか下げ止まっており重要なポイント。1.0630~90のレンジの上下どちらかを先にブレークするかで次の方向性を占いたい。

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東京証券取引所発表3月27ー31日の投資主体別売買動向(東証、名証1・2部等合計)=海外勢の現物株の売越額は549億円。海外勢の月間売越額は半年ぶり高水準。

大阪取引所=先物(ミニ含むTOPIX、日経平均合算)でも597億円を売り越し、現物と先物の合算売越額は1146億円。

トランプ大統領=中国との貿易で米国は正当な扱いを受けていない。

ライアン米下院議長(5日)=税制改革について医療保険制度の見直し以上に時間を要する可能性がある

ウィリアムズSF連銀総裁=経済の拡大が継続すれば、FRBが年内にバランスシートの縮小に着手することは理にかなう。

プラート専務理事(首席エコノミスト)=現行の金融政策を支持。政策金利の方向性について投資家の間で上振れ観測が高まれば長期金利は上昇し、資産買い入れの効果は低下。

コンスタンシオECB副総裁=ユーロ圏景気は金融政策に支えられ回復している。ユーロ圏のインフレ率を目標水準に戻す取り組みが、成功したと宣言するのは時期尚早。

バイトマン独連銀総裁=ECBが積極的な金融緩和をいつどのように縮小するかについて検討を始める事や、ガイダンスを修正するかについて討議することも合理的。


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