2017/04/29

最新のIMMポジションから、 2017年4月29日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年4月29日(土曜)

今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は4月25 日(火曜)で、フランスの大統領選でマクロン氏とルペンシ氏が勝利し、決戦投票もマクロン氏が勝利する可能性が高まり、政治的安定を期待しユーロが急騰して二日目のことである。

円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨のネットポジションは、前週の-170,400→-171,607と先週に続き前週とほぼ変わらずの水準となっている。

今回のデータから不思議な動きが相変わらず続いている。
一つ目はユーロのショートが、フランスの大統領選の結果に、EURUSDが急騰し、EURUSDが1.07294(4/18)→1.09260(4/25)へと急騰したにも関わらず、ネットはショートポジションで、それも-21,649→-20,895と引き続き残っていること。

二つ目はメイ首相がEU離脱を確固たるするための政治的な基盤を固めるために6月8日に総選挙の実施を決め上昇が続き、GBPUSDは1.28436(4/18)→ 1.28362(4/25)へと上昇するも、ポンドのショートポジションは-99,490→-91,182へと僅か754の減少にとどまっていること。

三つ目は、AUDUSDが0.75575(4/18)→→0.75341(4/25)へ低下しているにも関わらず、豪ドルのポジションはロングで、+43,262→+42,702と僅か-560の減少にとどまっていることである。

この集計日から3日間を経ているだけに、確たることは言えないが、市場のポジションはGBPUSDシとAUDUSDがショートで、共に上昇しているにもかかわらず、ショートが残りロングとなっていない可能性。AUDUSDはロングで続落しているにも関わらず、ショートになっていない可能性である。

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