2017/04/29

2017年4月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

2017年4月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

多くの経済指標が発表される中、ポンドの強さと、円とNZドルの弱さを見せつけられ、週末の金曜日は終了した。

米国の軍事的な動きの気になる。アフガニスタンに駐留する米軍はイスラム国グループの指導者を標的に攻撃と報道。ティラーソン米国務長官は国連で「北朝鮮への対応はあらゆる選択肢を依然検討するべき」と主張し、週末リスクが気になるなか、29日(土曜)の早朝には北朝鮮が発射に失敗したが、弾道ミサイルを発射しており米国の対応がさらに気なる。

弱いGDPと強い雇用コスト指数を受けた、ダウは-40.82(-0.19%)と米株な小幅安、米10年債利回りは一時上昇したが終盤にかけて低下し2.28%で終了、ただし、2年債は1.2619%と前日比では上昇へ。

一日を通じた発表では、NZ貿易収支は予想外に弱く、日本CPIは弱さが目立ち、ユーロ圏CPIは強かった。フランス・英国・カナダ・米国のGDPは弱さが目立った。また、米国発の景況感指数は強弱混在。

相場変動が目立ったのはいくつかあった。英GDP前月比0.3%と前回0.7%から低下(前年比は2.1%と前回2.0%から上昇するも、予想に届かず)、ユーロ圏CPI=EURUSD上昇、が前年比1.9%前回1.5%から上昇、前日の独GDPは前年比2.0%で、ECBの金融政策に影響を与える可能性に、EURUSD一時1.0950まで上昇する要因となった。

米第1四半期GDP速報値は前期比年率で0.7%と前期の2.1%から大幅低下。アトランタ連銀のGDPNowが予測した直前の0.2%からは強かったが、市場の予測コンセンサスの1.0%からは低下しドル売りへと動くも、雇用コスト指数が前期比0.8%と2007年第4四半期以来の高水準に、インフレ圧力が強まるとの期待もあり、ドルの買い戻しも見られた。

カナダGDP前月比は0.0%と前月の0.6%から低下するも、前年比は2.5%で前回2.3%より上昇。また、同時刻に発表された米GDPの動きによる他の主要通貨の変動とクロスの動きに、カナダドルの動きはよくわからず。

USDJPYは、米GDPと雇用コスト指数の発表直後には、111.50超のストップとクロスの円売りに、一時111.70台まで上昇するも続かず。引き続き112.20~30のポイントトライの有無がテーマで、111.50超は多くのポインがある。結局は111.30台まで値を上げ、111.50台で終了している。

GBPUSDの上昇は大きな変化の流れを感じる。弱い英GDPにも、強いユーロ圏のCPIに上昇したEURUSDの助けがあり上昇。米国市場では一時1.2900台まで下落するもそれが限度で月末のフィキシング後には上昇を開始し、一時1.2960台と、1.3の大台に手が届く水準まで上昇し、1.2940台で終了している。もちろん、クロスではGBPは全面高。1.30で上昇が止まり反落するのか? 1.30を超えてさらなる上昇となるのか? 非常に楽しみ。


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米上下両院=つなぎ予算を承認、政府機関の閉鎖は回避へ。

トランプ大統領=海底油田開発の規制緩和へ大統領令に署名。

ティラーソン米国務長官(国連安全保障理事会)=北朝鮮に新たな圧力をかけるべき時が来た。北朝鮮への対応はあらゆる選択肢を依然検討するべき。

アフガニスタンに駐留する米軍が声明=イスラム国グループの指導者を標的に攻撃している。

仏大統領選の決選投票=Ifopの世論調査、マクロン氏60.5%・ルペン氏39.5%。

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