2017年4月7日(金曜)昨日6日、海外市場の動き
桜満開で春爛漫、相場の動きは何故か穏やか。
米金利は小幅上昇にとどまり、米株は上昇幅を縮め小幅上昇にとどまり、為替相場の変動も前日比ではAUDUSDの-0.3%を最大に、円クロスではCADJPY+0.29%を最大に、動気は穏やか。これから始まる米中首脳会談と米雇用統計が気になり積極的な動きは乏しい。
米国は化学兵器を使用した(?)アサド政権への対抗措置と、北朝鮮への米単独軍事行動をちらつかせる発言は、実現性は少ないと思いながらも改めてトランプ大統領の行動を注視。
ユーロの下落は、ECB理事会議事要旨公表(3月9日分)で「追加利下げの可能性をあらわすフォワードガイダンスを削除するのは時期尚早」とあり、ドラギECB総裁+プラートECB専務理事+コンスタンシオECB副総裁は、緩和措置の継続を主張するハト派発言に、EUR売りが続く。
USDJPYは、またしても110.30台をボトムに110円割れをトライする動きは見られず、改善した米新規失業保険申請件数もあり一時111円まで上昇へ。米国市場に入りまず、弱い米株+米金利に110.60台まで値を下げるも、GBPJPYの上昇など円クロスの円売りもあり111.10台まで一時ショートカバーが強まる。111円台の耐久時間はそれほど長くは続かず。
米中首脳会談を前にして北朝鮮問題で強くの米国は北朝鮮に単独で軍事行動の可能性を示唆し、サリンを使用したとアサド政権を批判しシリアへの軍事行動の可能性を示唆する発言も影響し、米株は上昇幅を縮め、ショートカバーでも上値が重かったこともあり、110.75~80近辺と前日と大きな変化は見られず。結局は110.30~111.50円のレンジを継続中。
AUDUSDは、前日比−0.30%と、相変わらず弱さが目立つ。最近の豪州初の経済指標も強さが感じられないことは確かながら、積極的な売り材料とは言い切れず。豪中銀の通貨安誘導+低金利の維持+住宅価格の抑制策などがあると思うも、テクニカルでは0.7500の重要なポイントで、この水準を維持できるうちは、0.75~0.78のレンジ相場へ。
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ティラーソン米国務長官=アサド政権が科学兵器を使用したと判断、アサド大統領排除への措置を同盟国で進行中。
トランプ大統領(CNN)=シリアへの軍事行動を検討するように議員に通知したが、軍事行動を強く決意したわけではない。
トランプ大統領=北朝鮮問題で周主席と協議し確認する必要があるが、単独でも行動する用意がある。
ペンス米副大統領=4月15~25日に、韓国、日本、インドネシア、オーストラリア、ハワイを訪問へ。18日に来日し、日米経済対話を行う。
NY連銀=2021年末までに約2.8兆ドルまで正常化する可能性があるとの試算。
ECB理事会 議事要旨公表(3月9日分)=追加利下げの可能性をあらわすフォワードガイダンスを削除するのは時期尚早。
ドラギECB総裁=政策変更にはより一層のインフレ信頼感が必要となる。インフレ見通しを変化させる十分な証拠はそろっていない。
プラート専務理事(首席エコノミスト)=現行の金融政策を支持。政策金利の方向性について投資家の間で上振れ観測が高まれば長期金利は上昇し、資産買い入れの効果は低下。
コンスタンシオECB副総裁=ユーロ圏景気は金融政策に支えられ回復している。ユーロ圏のインフレ率を目標水準に戻す取り組みが、成功したと宣言するのは時期尚早。ECBの緩和的な政策について理事会内で総意が得られており、経済情勢に変化がみられるまで政策は維持される。