2017/04/20

2017年4月20日(木曜)昨日19日、海外紙市場の動き

2017年4月20日(木曜)昨日19日、海外紙市場の動き

ムニューシン米財務長官は「トランプ大統領にはドルを押し下げる意図は絶対にない」と明言するも、トランプ大統領の本心は見えず。それが反映したかは不明ながらUSDJPYの109円台の上値は重い。


昨日急騰したポンドは反落、商品市場は軟調で原油価格も大幅安で、豪ドル+NZドル+カナダドルの弱さは変わらず続落。クロスでの円高がUSDJPYの売りの一因へ。

米金利は上昇するも、米株は続落、原油価格は下落(-3.55%)、DXYは上昇(+0.29%)、CRYは大幅下落(-1.41%)、VIXは小幅高。

米10年債利回りは2.1682→2.2143%、2年債は1.1604→1.1806%へと上昇。ダウは続落し-118.79(-0.58%)、S&P-4.02(-0.17%)、Nasdaq+13.56(+0.23%)原油価格(WTI)は原油在庫の減少幅は少なく-1.89(-3.61%)と大幅下落。

為替相場は、AUDUSDは、商品価格は弱く続落。豪州の成長見通しの下方修正後の売りや、ハト派の豪中銀議事録から、主要なチャートポイントをブレークし売りは止まらず。0.7500の大台を割り込むが、4月10~12日の安値0.7470台を何とか維持、この水準が肝に。

GBPUSDは、メイ首相の予想外の総選挙の実施意向は議会が承認し6月8日の実施が決定。1.28台半ばでは実需や投機筋の売りが続き、GBPクロスも売り一色。前日一時1.29まで上昇した強さは見られず、1.2800の大台を割り込み一時1.2770台まで値を下げるが、テクニカルでは強さを維持。

USDJPYは、日米経済対話は過ぎ具体案は見られず、北朝鮮リスクの高まりもやや収まり、何をベースにして取引をしているのであろうか? リスク回避の動きでは理屈に合わず。米国の円安プレッシャーも具体的な要因には乏しい。108.00~109.50のレンジがブレークするまでは、レンジ内での取引を戦略的に考えたくなる。


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地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済が2月中旬から3月末にかけて「緩やかに拡大」と総括判断。米経済は穏やかに拡大するも、一部では労働力不足も。物価上昇圧力は緩やかに上昇。

賃金は幅広く緩やかに上昇。製造業、輸送業、建設業などで、労働不足や労働コストの上昇が成長の妨げへ。小売価格の上昇は緩やかだった半面、エネルギー価格は横ばいからやや低下。

クーレ&プラートECB専務理=景気は改善するも、金融引き締めの時期はまだ。リスク評価は意見が分かれる。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=現行の政策が十分適切で、マクロ環境は変化を必要とせず。利回り格差拡大に対する防御にはユーロが最善。


週間原油在庫=-103.4万バレル(予想-147 前回-216.6万バレル)と予想外に減少幅は少なく、原油価格は下落へ