2017/04/07

2017年4月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年4月7日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米中首脳会台と米雇用統計を控えた週末の金曜日。サプライズの米軍のシリア攻撃。

直後こそ、原油価格は急騰し、リスク回避に米金利は低下し、株価は急落。為替市場はリスク回避に円が急伸し110.10台まで下落するも、攻撃は一度限りとの報道もあり、全体的に相場は持ち直す動きが強まる。結局は前日比との変化率は小幅にとどまり、以外にも落ち着いた値動きへ。

今後も米国のシリア攻撃の再開の可能性は消えず(1度限りと米国防当局者は発言)、米中首脳会台の記者化会見の内容、米雇用統計次第で、相場変動のリスクは非常に高い状態で変わらず。

欧州市場に入りと、強い独鉱工業生産に反して、英ハリファックス住宅価格は弱く、英鉱工業生産+製造業生産+英貿易収支は弱く、GBPUSDの売りの流れが続く。

USDJPYは、米軍のシリア攻撃でリスク回避の流れに一時110.10台と110円の壁を狙う水準まで下落するも、株価が値を戻しはじめ、米金利も上昇すると110.70近くへと値を戻し、110.40~70の狭いレンジにとどまる。

GBPUSDは、米軍のシリア攻撃にもかかわらず1.2450~1.2480の狭いレンジで取引が続いたが、欧州市場に入り、弱い英経済指標が続き、1.2430まで続落。クロスでもポンド売りの流れが目立っている。

AUDUSDは、米軍のシリア攻撃にリスク回避の流れに0.7510台まで下落。その後は、0.7510台をボトムに1.7520~40の狭いレンジで推移。予想外に落ち着いた流れへ。

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GER 2月 鉱工業生産=前月比2.2%(予想−0.2% 前回2.8→2.2%)、前年比2.5%(予想0.6% 前回0.0-0.5%)→ 予想を大幅に上回る

GBP 3月 ハリファックス住宅価格=前月比0.0%(予想0.3% 前回0.1%)、3か月/3か月前年比=3.8%(予想3.9% 延期5.1%)

GBP 2月 鉱工業生産=前月比−0.7%(予想0.2% 前回−0.4%)、前年比2.8%(予想3.7% 前回3.2%)、製造業生産=前月比−0.1%(予想0.3% 前回−0.9%)、前年比3.3%(予想3.9% 前回2.7%)→ 予想外に弱くマイナスとなりポンド売りが強まる

GBP 2月 貿易収支=-124.6億ポンド(予想-109億ポンド 前回-108.33→-119.7億ポンド)→ 予想外に赤字額が拡大しポンド売りが強まる

   
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午前10時13分、トランプ大統領は、シリア飛行場への攻撃を命令。米軍がシリアに向けミサイルを発射。

米国防当局者=米国のシリア攻撃は1度限り。

米司法省は、ラッカー・リッチモンド連銀総裁に続き、イエレンFRB議長が2012年当時、情報漏洩の可能性を調査。

安倍首相=化学兵器の拡散と使用は絶対に許さないとの米国政府の決意を日本政府は支持。

エロー仏外相=米国がシリア軍基地へのミサイル攻撃についてフランスに事前に通知。

中国政府=北朝鮮やシリア問題は対話を通じて解決すべきと、米国とは一線を引いた対応。

ガブリエル独外相=米国のシリア空軍基地攻撃は、米国がこの残忍な戦争犯罪をひきおこしたアサド政権の軍を攻撃したことは理解できる。

クルトゥルムシュ・トルコ副首相=国際社会はシリアのアサド政権の野蛮な行為に反対する姿勢を維持する必要があると、米国のシリア攻撃に肯定的。

ペスコフ・ロシア大統領府報道官(プーチン・ロシア大統領の発言)=米国のシリア空軍基地に対する巡航ミサイル攻撃は国際法違反で、米ロ関係に深刻な悪影響を与える。

インドネシアの外務省報道官=シリアの化学兵器使用を非難し、化学兵器使用への対応として、「巡航ミサイルのトマホークの使用を含む、いかなる当事者の一方的な行動も懸念。

ターンブル豪首相=米軍がシリアの軍事拠点を攻撃で、化学兵器使用に対する相応の対応と、米国の迅速な行動に支持。

浜田内閣官房参与=雇用情勢の改善などアベノミクスは好調とし、物価上昇は鈍いものの、日銀がさらに金融緩和を強化する状況ではなくなった。

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