2017/04/26

2017年4月26日(水曜)昨日25日、海外市場の動き

2017年4月26日(水曜)昨日25日、海外市場の動き

仏大統領選の政治的リスク後退に全てが変化へ! 今日26日の米税制改革案への期待も加わる。EUR高+JPY安。NZD+AUDの弱さは変わらず、米国の対カナダ相殺関税の方針にカナダドルも弱い。結果、EURJPYは一時121.50台を達成。

仏大統領選の政治的リスク後退+米税制改革案の期待に、欧州株+米株(+企業の好決算)は上昇(ダウ=+232.23+1.12%、Nasdaq=6000の大台載せ+41.67+0.7%)、金利は6月FOMCの利上げ期待度高まり続伸(10年債利回り2.273→2.3322%)、ECBのフォワードガイダンス変更期待に、独10年債利回り0.329→0.378%へ上昇。原油価格(WTI)は上昇、金価格は下落。

USDJPYは111円台達成。仏大統領選を受けた政治的リスク後退と、6月のFOMCで利上げ観測の上昇+ECBのフォワードガイダンス変更の可能性も加わり、米・ユーロ圏の金利の上昇と世界的な株高に、クロスで全面安。弱いNZDよりもより弱く前日比+1.22%上昇。EURJPYは+1.79%と記録的な上昇、GBPJPYも+1.56%、弱いNZDJPYも0.29%の上昇へ。

USDCADはカナダドル安が続く。4月24日には、カナダ産針葉樹材の輸入に平均20%の相殺関税を新たに適用する方針を発表し、ロス米商務長官はカナダとNAFTAの再交渉が必要と発言。前日比+0.53%と、原油価格の持ち直しにも弱さが目立つ。

NZDUSDは続落。AUDUSDと合わせ弱さが目立ち、前日比-0.94%下落。主要国の利上げ期待度が高まる中で、豪ドルと同じく緩和的政策の継続による金利差の縮小が原因と思われるが? 今まで積みあがった高金利によるポジションの積み上がりの解消なのか? 主因は確認できず、とにかくテクニカルでは弱さが目立つ。

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ECB(ロイター)=緩和バイアスを一部取り除くことが話し合われているが、指標次第。時期は明言できない仏大統領選で政治的リスクが後退し、景気改善を反映し、冒頭の声明に変更が加えられる可能性があり、具体的には見通しに対する下方リスク、追加利下げや資産買い入れ拡大の可能性に関する文言の一部、またはすべてを削除することが検討。

独債券利回り上昇=独10年債利回りは0.37→0.376%と上昇。フランスの政治リスクが後退するなか、ECBの政策が注目を集め始めているECBが6月の理事会で金融緩和策の解除に向け文言の変更を検討しているとロイターが関係筋の話が要因。

トランプ大統領=国境の壁は建設する。カナダとの貿易戦争を心配していない。

米金利先物市場=仏大統領選の結果を受け、年内2回の追加利上げの確立50%超を織り込む。CMEグループのフェドウォッチでは、FRBが6月14日に1.00~1.25%に引き上げると確率は前日67(21日53%)→71%近くへ上昇。

米2年債入札(260億ドル)=旺盛な需要に間接入札者の落札比率が約8年ぶりの高水準。最高落札利回り1.280%・最高利回り落札比率4.61%。応札倍率2.85倍。落札比率はプライマリーディーラー29.65%・直接入札者11.43%・間接入札者 58.92%。

ロス米商務長官=カナダとの材木や乳製品をめぐる貿易摩擦は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が必要。→ 4月24日には、カナダ産針葉樹材の輸入に平均20%の相殺関税を新たに適用する方針を発表していた。


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