2017/04/19

2017年4月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年4月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

メイ首相の総選挙実施の記者会見から続いた、激しいポンド買いの流れは弱まるも、資源国関連通貨の豪ドル、NZドル、カナダドルの弱さは変わらず。

6月8日の英総選挙でメイ首相が負けたらどうなるのかをつい考えてしまう。しかし、結果は先で、その前に、GBPUSDは、長期トレンドを上抜けどこまで上昇するかを確かめる動きが先に思える。

昨日は、激しいボリュームを伴ったGBPUSDの上昇は200日SMA=1.2630を上回り、前日比+282pips+3.08%と1.29への上昇とつながった。

その影響もあり、アジア市場では一時1.2800台までと前日の高値から100pips近く下落しているが、ブル相場からベア相場への転換を意識するには時期尚早では? 

日経平均株価は小幅に上下変動しながら+13.61(+0.07%)で終了した。日本10年債利回りは0.008%と相変わらず低水準で推移。

USDJPYは、108.37を安値にし、東京市場の取引が活発となる09:00時からドル買いが活発となるも、108.65~70の上値は重くレンジ相場へ。欧州勢の参入にEURUSD+GBPUSDの買いが強まると、円クロスの影響や、ショートカバーに108.90直前まで上昇し、高値圏で推移している。108.50~109.50、108~109.50のレンジなのか? それを抜け出す日まで待つ以外なさそう。

AUDUSD+NZDUSD+USDCADは弱さが目立つ。
AUDUSDは、朝方の0.7560台を高値に、200日SMA=0.7555を割り込み、10:00時過ぎには昨日の安値0.7530台を割り込み、ストップの売りや、クロスでのAUD売りが加速し、0.7505まで続落。0.7500の大台を何とか維持し、過去の0.7500~0.7700のレンジを復活できるのか? それとも、4月10日、11日、12日の安値の0.7430台を目指すのか? 

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日銀、金融システムの現状と展望をまとめた「金融システムリポート」を公表=金利が全年限にわたって1%上昇した場合の金融機関への影響について、2016年12月末時点では大手行で2.2兆円、地域銀行で2.8兆円、信用金庫で2.1兆円の債券評価損が生じると試算。