2017/04/01

2017年3月31日(金曜)欧州・米国市場の動き

2017年3月31日(金曜)欧州・米国市場の動き

週末、月末、期末の31日。米株と米金利は弱含みで推移、為替相場は小幅な変動にとどまるが、ロンドンフィキシングではドル売りが強まる。

ダウ+S&P500+Nasdaq共に小幅な変動にとどまり、米10年債利回りは2.41%へ低下、2年債も1.26%台へ低下。

米個人所得は前月比0.4%と予想通り、個人消費支出は前月比0.1%と弱く、コアPCE価格指数も前月比0.2%と弱い。シカゴ購買部協会指数は57.7と強く、ミシガン大学消費者信頼感指数は96.9と弱く、強弱が混在。ダドリーNY連銀総裁は「早ければ年内にバランスシートの縮小に着手することが可能」と強気な発言にも米金利は低下へ。

EURUSDは、独失業率は5.8%と予想外に改善、独小売売上高は前月比−1.8%と弱く、ユーロ圏CPIは前年比1.5%と弱く、直後はEUR売りが強まるも、結局は1.0670~1.0700の狭いレンジで上下変動が続くだけ。

USDCADは、原油価格(WTI)は50ドル台を維持し、欧州市場で一時1.3370近くへ上昇。カナダ月次GDPは0.6%、前年比2.3%と強く、直後はカナダドル買いが強まり1.3340→1.3290へ上昇するも、結局も元の水準となる1.3330台へと逆戻り。

USDJPYは、アジア市場の112.20をトップに、米株と米金利は軟調で、111.70を割り込むと短期筋の売りが強まり、ロンドンフィキシングでは111.50台を割り込み続落へ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ダドリーNY連銀総裁=早ければ年内にバランスシートの縮小に着手することが可能。景気が予想に一致して推移すれば、FRBが年内。もしくは2018年に保有証券を再投資せず、緩やかなペースで償還させ始めたとしても驚きではない。

クーレECB専務理事=ECBが過去最低の金利水準維持と追加利下げのスタンスを見直すことは正当化されるが、現時点での協議は時期尚早。

トゥスクEU大統領=①これから始まる交渉は厳しく複雑なものになり、時として対立が生じることもあるだろうが、そうした事態を避けることはできない。②あらゆる問題を同時進行で交渉すべきとの意見が英国の一部で出ているが、実現しない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※