2018/11/13

2018年11月13日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年11月13日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米株の大幅安を受けた、日経平均株価一時700円超の下落となるも、中国株は予想外に強く、結局は-459.36(-2.06%)のまで下げ幅を縮めて終了。

為替市場は、前日のNY市場とは真逆で、株安=円高も弱まり逆に小幅な円安へ。GBPUSDは1.2110台をボトムに1.1250台まで反発、EURUSDも共に1.2830台をボトムに1.2889まで上昇。AUDUSDも0.7160台→0.7218へ上昇、NZDUSDも0.6700台→0.6750台まで上昇と、欧州市場に入っても高値圏で推移している。

USDJPY相場は、いつもながら株価連動で、一時113.58まで下落、株価下落幅を考えると円高への動きは鈍いと思われるが、潜在的な円安支持者も多いことも確か。113.50~60にある大口の買いに下げ止まり、中国株高に株価が急速に下げ幅を縮め、他通貨での円売りに支えられ114.04まで値を戻し、113.90台で推移中と、114円台の売りもまた厚そう。

昨日は「ムニューシン米財務長官と中国の劉鶴副首相は9日に電話会談し、協議を再開した」と報道があったが、今日は香港紙で「劉鶴副首相が訪米し首脳会談の準備」との報道も、G20で米中首脳会談の開催=成功期待と、「緊張緩和=円売り」の材料にされた。

逆に、訪日中のペンス米副大統領は「日米間の貿易不均衡はあまりにも長く続いている」と発言、訪日の主目的は1月からスタートする2国間貿易協定を前にして下準備とも考えられ、この面では円高圧力となっている。

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【アジア・その他】
香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト=中国の貿易担当の劉鶴副首相が訪米し、米中首脳会談の準備を行う→ 米中接近による緊張緩和期待に円売り材料となる

日銀公表の営業毎旬報告(ブルームバーグ)=11月10日時点の資産は553.5923兆円で、年換算した4~6月期の名目GDP552.8207兆円をうわまわった。→保有資産のうち国債は469兆1410億円。日銀が国債買い入れを柱とする異次元緩和を開始する直前の2013年3月末の資産額は164兆円だった。異次元緩和が始まって5年以上たった今も2%物価上昇目標達成は遠く、9月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比1.0%上昇にとどまる。金融正常化が進む米欧との距離が広がる中、異次元緩和の副作用への懸念も強まっている。

安倍首相とペンス副大統領が会談=9月の共同声明に従い、日米双方の利益となるように貿易、投資をさらに拡大させ、自由で開かれたインド太平洋地域の経済発展を実現していくことを確認。

麻生財務相=13日の閣議後会見で、来日中のペンス米副大統領と予定されている会談に関し、いろいろな話をするが、自動車については話さないと述べた。

ペンス米副大統領=日米間の貿易不均衡はあまりにも長く続いている。貿易問題を是正するための二国間貿易協定の交渉促進に強い意欲を示した。

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