2018/11/02

独り言!

独り言!

さすがトランプ大統領! 米中間選挙を数日後に控えたこの時期に、米中経済戦争を休戦させ株価を上げ、共和党支持率を上げようという戦略はさすがとしか言いようがない。

ところで、昨日の日経新聞の電子版で、FTの記事を思いだした。「ボルカー氏が残す警鐘」とのタイトルの記事である。 「ボルカー・ルール」で有名で知る人ぞ知る第12代FRB議長で、16代パウエル現FRB議長からさかのぼること4代前の議長である(2009~2011年)。

彼は現在90歳の高齢で病気のため出版予定を早めて世に送り出した、「Keeping At It」「がんばり続ける」というタイトルの回顧録をぜひ読んでみたいと思っている。

長くなるので結論からいうと、「現在50代の人は死ぬまであと2回の金融危機がある」と言っている。つまり平均年齢を仮に80歳とすれば、後30年間の間に2回の金融危機が発生すると予言していることである。

株式市場は直近で何とか持ち直し反発している。個人的には多くが「リーマンショックの再来だ!」といって警鐘する今は株式市場の暴落の可能性をさほど気にしてはいない。

過去の経験則から言えば、世の中がリスクを忘れ楽観的になり、だれも暴落のリスクを警鐘しない時こそ、本当に怖い(現在がそうだと言っている人も多いが)。今、仮に米中貿易戦争が休戦し、米中間選挙で民主党が有利と思われる下院で予想外に共和党が勝利し、上下両院で多数を占め、トランプ節が全開となり株高が再開した後のほうがよっぽど怖いのでは?