2018/11/24

2018年11月24日(土曜)23日、海外市場の動き

2018年11月24日(土曜)23日、海外市場の動き

ブラックフライデーの海外市場は、平穏無事とは行かず。米株は下落、原油価格も大幅安、米金利は低下。為替相場はドル全面高でリスク回避通貨の円も強さが見られずUSDJPYは112.90台へ。

ブレグジットをめぐり25日に特別首脳会談の開催が決まり声明草案は「2019年3月30日に発効させるために必要な措置をとる」とあるがポンド安止まらず。イタリアは予算案をめぐり解決策は見られず、ユーロの潜在的ネガティブ要因変わらず。

G20では米・カナダ・メキシコが「USMCA」の調印へと動きがあり、米総合PMIも弱い。

ダウ-178.74(-0.73%)、Nasdaq(-0.48%)とS&P500(-0.66%)と下落へ。原油価格(WTI)は50.39(-7.76%)と供給過多を懸念したのか下げ幅は大きく約1年ぶりの安値へ。

EURUSDは、欧州時間に発表されたユーロ圏総合PMIは2014年末来の低水準に、ECB利上げに疑問符がつきユーロは急落。EURUSDは1.1410近辺→1.1365まで下落、1.1380台の上値が重くなり、米国市場に入り閑散な取引の中で、終盤にかけては1.1327まで下落し1.1330台で終了。

USDCADは、カナダCPIは予想外に強く、小売も伸びが拡大し直後はカナダドル買いへと動くも続かず。USDCADは強いCPIを受け1.3220近辺→1.3182までとアジア市場の安値1.3184近くまで急落するも直ぐに1.3259まで反発。米国市場に入り1.3187まで再び下落するも、原油価格が続落する中でカナダドル買いも続かず、1.3230近辺終了。

GBPUSDは、ブレグジット交渉をめぐり「政治宣言」の草案で大筋合意するも、英領ジブラルタルの交渉でスペインも領有権を主張して譲らず。アジア市場の1.2883を高値に、欧州市場に入り1.2804まで下落。米国市場に入り1.2839まで値を戻すも、25日のEU特別首脳会議が予定通りに開催へと動き、ロイター社では声明草案を発表しているも、ポンドの買いは見られず。結局1.2798~1.2820の狭いレンジで収れん。25日(日)のEU特別首脳会議の結果と月曜日のポンド相場の反応を見守りましょう。

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22:30    CAD 10月 消費者物価指数=前月比0.3%(予想0.1% 前回-0.4)、前年比2.4%(予想2.2% 前回2.2%)、コア前月比0.3%(予想 前回0.0→-0.1%)、コア前年比1.9%(予想1.9% 前回1.9%)、コア中央値前年比2.0%(予想2.0% 前回2.0→1.9%)、コアトリム前年比2.1%(予想2.1% 前回2.1→2.0%)→ 予想と前回を上回る

22:30    CAD 9月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.0% 前回-0.1→0.0%)、除く自動車・前月比0.1%(予想0.3% 前回-0.4%)→ 前月比は予想と前回を上回る

23:45    USD 11月 総合PMI・速報値=54.4(予想55.8 前回54.9)、製造業PMI・速報値=55.4(予想55.8 前回55.7)、サービス業PMI・速報値=54.4(予想55.0 前回54.8)→ 予想と前回を下回る

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【北米】
メキシコ大統領府が声明=ペニャニエト・メキシコ大統領とトルドー・カナダ首相=30日のブエノスアイレスG20で、新貿易協定(USMCA)調印について話し合った。

【欧州】
EU各国の交渉官は23日に、英国のEU離脱問題を議論したが、スペインが英領ジブラルタルをめぐる条項に反対し合意できず。→ EU首脳会議では離脱の条件を定めた協定と政治宣言について正式合意を目指しているが、先行き不透明に。

25日のEU特別首脳会議の声明草案(ロイター)=声明の草案は「将来的に英国とできるだけ緊密な関係を築くとのEUの決意を欧州理事会は確認する」とし、欧州議会を含むEUの各機関は「離脱が秩序だったものになるよう、合意を確実に2019年3月30日に発効させるために必要な措置をとる」としている。EUは漁業問題、環境基準、ジブラルタル問題については別の声明を発表する予定→ 英国とEUは22日に英離脱後の関係の大枠を定める「政治宣言」の草案で大筋合意。イベリア半島の南東端にある英領ジブラルタル問題などを巡る交渉はなお決着していないものの、EUは25日に首脳会議を開催する。ロイターが前日に入手した草案にはまだジブラルタル問題についての記述はなかった。1713年に英領となったジブラルタルを巡ってはスペインも領有権を主張している。

ディマイオ・イタリア副首相(イタリア紙レプブリカ)=2019年予算を巡り、EUとの協議に最大限の意欲を示す方針だが、予算案の柱を変更する用意はない。欧州と戦争を始めることが狙いではない、公約を守りたい。イタリア政府はEUやユーロ圏の離脱を望んでいない

サルヴィーニ経済アドバイザー=予算案はこれ以上改善できない

【アジア・その他】
中国人民銀行=10月の外貨取引は916億元の売り越しで、現相場を支えるために多額のドル売りをした可能性があり、9月に次いで今年2番目の大きさ。→ この報道もありUSDCNHは早朝の6.9235をボトムにし、6.9380台まで上昇中。

王受文・中国商務次官=WTOの改革を要求した上で、一連の要求や原則のリストを公表した

2025年の大阪万博が55年ぶりに開催が決定

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