2018/11/29

2018年11月29日(木曜)欧州・米国市場の序盤

2018年11月29日(木曜)欧州・米国市場の序盤

パウエル議長のハト派発言に揺れた昨日と流れは変わり、米中首脳会談待ちながら、再びブレグジット&イタリア予算案のネタに相場が動く一方、米中自動車問題が再燃。

ライトハイザーUSTR代表は中国からの自動車輸入の税率を27.5→40%に拡大することを検討と、米中首脳会談前に中国をけん制。いずれにしても、これからの米金利と米株の動き、FOMC議事録、ボストン連銀主催の会議で連銀総裁らの発言待ち。

欧州市場の序盤には、バルニエEU主席交渉官が「今示されている案が唯一取引可能な案」といい、メイ英首相は「議会が政府を打ち負かすことがあれば、合意なき離脱への準備が必要」と発言し、GBPUSDはアジア市場の1.2849をトップに、欧州市場の序盤は、1.2830台→1.2750台へ急落。

デギンドスECB副総裁は「イタリア成長は他のユーロ加盟国を下回っている」、イタリア民主統一党(DUP)フォスター党首は「首相案が議会を通過しないのは明らか」と否定的。ロシアはクリミア半島に新型地代空ミサイルシステムを配備ときな臭い動きも気にある。EURUSDは1.1398をトップに、欧州市場の序盤にはGBPUSDの下げにつられ1.1390台→一時1.1349まで下落。

USDJPYは、中国株安や米中首脳会談のリスク回避に円ショートの巻き戻しが強く、米株は軟調からスタート、113.20~42のレンジで推移し、これからの米金利と米株の動き、FOMC議事録、ボストン連銀主催の会議での連銀総裁らの発言待ち。

欧州の経済信頼感は109.51(予想109.1前回109.7)と,
前回を下回るも予想より強く、独CPIは前年比2.3%(予想2.4%前回2.5%)と弱いが、EURUSD相場は上昇中だったこともありEUR売りは予想外に伸びず。個人所得と個人支出は予想を上回るが、前回が下方修正され、価格指数は予想に届かずドル買いからドル売りへと流れは変化。米新規失業保険の申請者や予想を上回り(悪化)へ。