2018/11/11

最新のIMMポジションから見えること 11月11日

最新のIMMポジションから見えること 11月11日

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の11月6日集計日では、投機的ポジションは前週比で-306,384→-307,515へと-1,131コントラクトとごく少額ですが2週間続けて通貨の売りが増加し、ドルが選好されています。

特徴としては、当日は米中間選挙の投票日にもあたり、ポジションを大きく変更させる動きが鈍かった可能性を読み取れます。ポジションからは、ユーロのショートが拡大傾向を続けていることが目につき、逆にリスク回避時には売られ米中貿易戦争等でリスク拡大時に売られ傾向にある、豪ドル、NZドルが選好されていることです。

米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の公表日は毎週火曜日で、週末とは3日間のずれがあります。そのため、短期的な動きを捉えることはできませんが、市場全体の流れを判断するには利用価値は高いと思います。

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USDJPY 前週-91,620→-89,122(2,498)
(集計日の終値 前週113.116→113.412)
全体的な円売り傾向は変わらず。米中間選挙は下院で民主党の勝利予想によるリスク回避の動きなのか、円売りポジションが減少傾向へ。逆にUSDJPYは緩やかな円売りで、円先安相場を継続中。

EURUSD 前週-32,662→-46,843(-14,181)
(集計日の終値 前週1.13433→1.14256)
6週連続して前週比で売りが拡大中。イタリアの予算案をめぐりユーロ売りポジションが拡大している反面、EURUSDは米中間選挙前のポジション調整の影響にEUR高へ変化。その反動が現在も続く。

GBPUSD 前週-52,482→-56,799(-4,317)
(集計日の終値 前週1.27014→1.30978)
売りに変化して21週目、2週続けて前週比で売りが拡大。ブレグジット交渉をめぐるリスクは潜在的売り要因は変わらず。一部の楽観的な見通しと米中間選挙前のポジション調整に、逆にGBPUSDは大幅なポンド買へと変化。その反動が現在も続く。

CADUSD 前週-9,655→-2,632(7,023)
(集計日の終値 前週1.31099→1.31238)
売り変化して33週目、前週比で買いが拡大し売りポジションから買への転換が期待できる水準へ。逆に原油価格の低下の影響なのか? USDCADでカナダドル売りが拡大しており、米国によるUSMCAの変更を求める影響も気になる。

AUDUSD 前週-70,412→-66,445(3,967)
(集計日の終値 前週0.71049→0.72436)
売り変化して32週目、前週比で小幅ながら買が拡大するも、最近は前週比で増減が混在しポジション面からは大きな変化は見られず。逆にAUDUSDは米中間選挙前のポジション調整に上昇し、結果判明後もAUD買傾向が続く。

詳細はデータをご覧ください

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