2018/11/23

2018年11月23日(金曜)22日、海外市場の動き(午前6時頃)

2018年11月23日(金曜)22日、海外市場の動き(午前6時頃)

米国市場は感謝祭で休場の中、世の中はゴーン氏をめぐり日産対ルノーで日仏の駆け引きが気になるが、為替相場は英国とEUはブレグジット後の関係の大枠を定める「政治宣言」の草案で大筋合意、25日のEU特別首脳会議で承認する見込みにポンド急伸。

トランプ大統領は、メキシコ国境の警備に関連して来月、連邦政府が閉鎖される事態になる恐れがあると発言。また、G20首脳会議では「中国はディールを強く望んでいる」、「中国が望み、米国にとって可能なら、ディールを行える」と含みがあることを表明するも、相手がトランプ氏だけに何が起こるかは不明。

欧州株安は続き、ユーロストックス50は-27.24(-0.86%)下落、原油価格(WTI)も53.85と弱含みで推移。

GBPUSD1.1430台へ、GBPJPY145.90台へと一時急伸。「政治宣言」の草案では、懸念の「北アイルランドの国境問題」に関しては、技術利用の可能性検討が新たに明記、将来的にバックストップを置き換えることも確認され、発表直後のGBPUSDは1.2800近辺→1.2850越えへ。「自由貿易圏」で協力や「移行期間は1~2年延長可能」に一時1.2927まで急伸。

EU報道官が「漁業権とジブラルタルに関する問題は依然残る」と未解決の問題もあるとの報道が流れると、1.2784まで一時急落するも、その後はトゥスク大統領が「政治レベルで原則合意」との報道もあり、米国市場が休場の中で、1.2850~95のレンジで安定推移。「政治宣言」では英野党労働党が反対姿勢を示す。

英領ジブラルタル問題でスペインは反対し対立が残るも、「ジブラルタル問題を除いた政治宣言の合意もありうる」との報道もあり、25日のEU特別首脳会議での合意の可能性が高まり、GBPは高値圏を維持。

EURUSDは、イタリアの予算案をめぐる決着はいまだつかず。アジア市場の1.1380のボトムからは上昇傾向を維持。欧州市場で「政治前言」の発表を受けたGBPUSDの急伸に一時1.1433台まで連れ高となった流れも、EURGBPの急落やイタリア予算案の問題もあり続かないが、なんとか1.1400の大台を維持中。

欧州委員会はイタリア予算案がユーロ圏の財政規律に違反しており、是正を求める「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」を勧告している。これに対し、トリア経済財務相は修正の可能性を示唆するも、サルビーニ副首相は修正しないことを明言。ディマイオ副首相も支出削減措置は排除すると発言。

南ア中銀は政策金利を0.25%引き上げ、6.5%→6.75%に利上げを決定、大方の予想通りながら一部には据え置きの予想もあり直後からZAR買が強まり、ZARJPYは1%近くの上昇となっている。

USDJPYは、アジア市場の113.21を高値に、欧州市場では113.08を高値に欧州株売安に113円台を維持できず、米国市場が休場の北米市場では112.89~00の狭い動きで推移。完全に市場参加者の蚊帳の外。円クロスではGBPJPYが一時145.94まで上昇するなど円売り傾向が目立つも、他の主要通貨ではあまり同意が見られず。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※