2018/11/04

最新のIMMポジションから見えること 11月4日

最新のIMMポジションから見えること 11月4日

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)の10月30日集計日では、投機的ポジションは前週比で-297,854→-306,384へと8,530コントラクトと3週間ぶりに売りが増加しています。

特徴としては3点あります。1点目は3週間ぶりに前週比で売りが拡大し全体的にドルに対しての信認が強まっていたこと。2点目は増減共に全ての通貨で大きな変化が見られなかったこと。3点目は円とスイスが小幅ながら前週から増加し売りが減少。逆に、他の5通貨は同じく小幅ながら売りが拡大していることから安全資産の買いに傾斜していたことがわかります。

米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の公表日は毎週火曜日で、週末とは3日間のずれがあります。そのため、短期的な動きを捉えることはできませんが、市場全体の流れを判断するには利用価値は高いと思います。

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USDJPY 前週-92,804→-91,620(1,184)
(集計日の終値 前週112.438→113.116)
米中貿易戦争とイタリア・ブレグジットのリスク回避と株安に小幅ながら3週続けて前週比で買いが拡大中。ただし、集計日後のリスク要因の反転に円売りが拡大していたことを割り引いて考える必要があります。

EURUSD 前週-30,304→-32,662(-2,358)
(集計日の終値 前週1.14696→1.13433)
予算案をめぐりイタリアとEUとの対立が原因なのか? 5週連続して前週比でショートが拡大中。ただし、米中貿易戦争の休戦の可能性と強い米雇用統計後の動きの変化に注意。

GBPUSD 前週--46,997→-52,482(-5,485)
(集計日の終値 前週1.29833→1.27014)
8月28日以降のポジションの変化は強弱混在。ブレグジット交渉でポジティブ、ネガティブな材料が混在していることが要因。

CADUSD 前週-7,228→-9,655(-2,427)
(集計日の終値 前週1.30834→1.31099)
6週間ぶりに前週比で買いの増加が止まり売りへと変化。原油安の影響なのか利上げ後のCAD買も限定的で、相変わらず期待を裏切る通貨。

AUDUSD 前週-70,368→-70,412(-44)
(集計日の終値 前週0.70846→0.71049)
3週間ぶりに前週比で売りが増加しているが極めて小幅で変化に乏しいが、今後の米中貿易戦争が休戦できるかを注目。今年に入り4週間以上、前週比で売り傾向・買い傾向が続いたことがなく市場参加者を悩ませる通貨。

詳細はデータをご覧ください

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