2018/11/08

米中間選挙が終わって思うこと!

米中間選挙が終わって思うこと!

米中間選挙が終わっても米金利の上昇とドル高傾向は変わらず。金利動向だけを考えればドル買いなのだが、結局は弱い円安傾向を維持したレンジ相場なのか?

米中間選挙は、共和党が上院、民主党が下院と、大方の予想通りねじれを生じさせて終わった。残念なのはどちらか一方が圧勝するというサプライズがなかったこと。

結果を受けた米国市場は、米株が大幅高、米金利は変わらずで、アジア・欧州市場のドル売りの流れも、米国市場ではドル買い戻しへと動いており、事前のお祭り騒ぎはわずか一日で終わってしまったようなムードへ。

結局は共和党が上院で主導権を握り、大統領も共和党のトランプ氏で変わりない。つまり、民主党が反対しても、上院共和党や大統領が拒否権を行使することで、政策的に大きな変化は期待できないのでは? 今までの経済政策を持続する可能性が高いと考えられ、経済的な波乱がない限り、為替市では円高傾向も期待できにくい。

選挙後のトランプ大統領の会見では、日本の記者から「日本との貿易や経済問題」についての質問に対して、日本が貿易で、アメリカを公正に扱っていないと常に指摘してきたと言っている。直ちにどうこう言うつもりはないが、来年1月から本格的に始まる日米通商協議を考えると継続的にどこまで円安を維持できるかは疑問。今に始まったことではないが、いずれ日米貿易問題が表面化することは間違いなさそうでもある。

今日は、FOMCがあり、FF金利2.0~2.25%の据え置きで間違いなさそうで、12月の利上げや来年の数回の利上げのペースの継続は変わそうにもない。日米金利差だけを考えれば、がぜんドルが有利で潜在的なドル買いは変わりそうにないが、

米中間選挙のリスクになりを潜めていたリスクマネーはどこにいくのだろうか? ドル? 円? ユーロ? ポンド? はやり、ドルを選択したくなるが、ただ、どうもそれに自信をもって「YES」と言い切れない自分がいる。結局は弱い円安傾向を維持したレンジ相場なのか?