2018/11/30

2018年11月30日(金曜)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2018年11月30日(金曜)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場は米中首脳会談を12月1日に控えニュースは豊富で駆け引きもあり、通貨間の動きは強弱混在で、FOMC議事録の反応は一時的で動けず。

米国市場に入り中国や資源関連に敏感はAUDとNZDは弱く、EUR+GBPの動きは緩慢、USDJPYは113.20~55のレンジ。ダウは終盤にかけて上昇、米10年債利回りはボトムから回復するも前日比では低下、原油価格は上昇。

米中首脳会談を12月1日と直前に控えニュースは豊富。①トランプ米氏は「通商面で中国と何かを行える状況に近づいているが、私がそれを望んでいるかどうかは分からない、交渉の妥結にはオープン(ロイター)」。②対中強硬派のナバロ氏が同席との報道や、「米中は緊張緩和に向け合意を模索(ダウジョーンズ)」、③「中国の経済政策で新たな協議と引き替えに、米国は追加関税の発動を来春まで見送ることを目指すも、合意に到達は不明(WSJ紙)」

FOMC議事録(11月8日分)=追加利上げが「かなり早期」に正当化される可能性が高い」との見解でおおむね一致。また「利上げの打ち止め時期やその伝達方法」を巡って議論が始まった。リスク要因として「金融状況の逼迫や海外情勢、金利動向に敏感なセクターの減速兆候」などを指摘。

USDJPYは、米中首脳会談で何が飛び出すか予測できず113円台前半で動きは緩慢。アジア市場早朝の113.69を高値に、中国株安や米中首脳会談のリスク回避に向けた円ショートの巻き戻しが強く113.20近くまで下落。米株は軟調からスタート、FOMC議事録直後は一時113.55まで上昇するも、大枠で113.20~50のレンジで推移。

EURUSDは、前日のパウエル議長のハト派発言の流れは変わらないものの、米中首脳会談を控え動きは鈍い。FOMC議事録直後でも動けず、1.1349~1.1402の約50ポイントの狭いレンジで推移。EURJPYは、早朝の129.20台をトップに欧州市場に入り128.68、米国市場の終盤には129.20台と結局は元の水準に逆戻り。

GBPUSDは、ブレグジットをめぐるリスクはぬぐい切れず、12月11日の下院で採決の目途が見えてくるまで本筋は見えず。欧州市場の序盤には、バルニエEU主席交渉官が「今示されている案が唯一取引可能な案」といい、メイ英首相は「議会が政府を打ち負かすことがあれば、合意なき離脱への準備が必要」と発言し、GBPUSDはアジア市場の1.2849をトップに、欧州市場の序盤は、1.2830台→1.2750台へ急落。米国市場に入り、FOMC議事録後も大きな変化は見られず、1.2755~00のレンジで推移。

GBPJPYは早朝の145.80台をとトップに欧州市場の序盤まで145.30台まで緩やかに下落。欧州市場に入りGBPUSDの急落の影響に144.52で急落し、144.50台~80台のレンジへ。米国市場に入り株価の反発に円売りが強まると145.10台を回復、引き続き戻り売りの流れが続いている。

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22:30    USD 10月 個人所得=前月比0.5%(予想0.4% 前回0.2%)、個人支出=前月比0.6%(予想0.4% 前回0.4→0.2%)、PCE価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比2.0%(予想2.1% 前回2.0%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想1.9% 前回2.0→1.9%)→個人所得と個人支出は予想を上回るが、前回が下方修正され、価格指数は予想に届かず。

22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=23.4万件(予想22.0万件 前回22.4万件)→ 予想を上回り弱い
22:30    CAD 第3四半期 経常収支=-103.4億カナダドル(予想-120.0 前回-158.8→-166.8億カナダドル)

0:00    USD 10月 中古住宅販売成約指数=前月比-2.6%(0.5%予想 前回0.5→0.7%)、前年比-4.6%(予想-2.8% 前回-3.4→-3.3%)→ 予想外の悪化

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