2018/11/13

2018年11月13日(火曜)12日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2018年11月13日(火曜)12日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

ベテランズデーで米債市場が休場の中、米株は予想外に低下。英国は合意なきブレグジットの懸念が強まり、イタリアの予算案をめぐる対立が強まり、ユーロとポンドは大幅安。リスク回避に円が選好され円高傾向へ。原油価格の下落も目立っている。

為替相場はドル高とクロスでの円高へと動き、USDJPYは前日とほぼ同水準、GBPJPYが1%近くの下げを主に、主要通貨で円は全面高。EURUSDは0.9%、GBPUSDは1.0%近くの下げで他の主要通貨でも下げ幅が目立っている。

週明け月曜日は、米国はベテランズデー(米退役軍人の日)11日の振替休日で、銀行・政府機関は休み債券市場も休場の中で、米株は予想外に下落。午前5時半ごろでは、ダウは500ドル超と2%近くの下げで、NASDAQとS&P500も1.7~2.5%近くの下落となっている。原油価格も、サウジが増産に向けた動きを示す中、トランプ氏はさらなる下落を期待。WTIは60ドルの大台を割り込み、58.80台で推移と下落幅を拡大中。

USDJPYはクロスで円高傾向が強まる。アジア市場の終盤には114.20台まで上昇するも続かず、逆に欧州市場に入ると主要通貨がドルに対して下落基調を示す中、欧州株は弱くクロスでは円買いが強まり、113.70台まで続落し、円高傾向へ。米国市場に入り米株の下落に一時113.66まで円高が進むもクロスでの円高も限定的で、113.90まで値を戻し、113.80台と前日終値とほぼ同水準で推移中。

GBPUSDは下落基調で変わらず、1.2800台をボトムに下げ止まることができるか注目。週末には、サンデータイムズ紙がEUはメイ英首相のブレグジット修正提案を拒否との報道があり、先週末の終値からギャップを明けポンド安からスタート。アジア市場の1.2947を高値にブレグジット交渉のニュースが錯綜する中、欧州市場では1.2827まで続落。これをボトムにFT紙はバルニエEU首席交渉官が、「ブレグジット協定で主要項目が13日にも英内閣に示される準備が整った」と報道に1.2936まで急伸するも、英首相報道官は懐疑的な見解を示したことで再び売りへと変化し1.2845まで下落。1.2850台で推移中。

EURUSDは1.1300の大台で8月の安値を割り込み続落中。イタリアは2019年度の修正予算案の提出期限を明日13日に控え、イタリア閣僚による予算関連の会談がキャンセルされ、イタリア債の売り圧力が強まり欧州株安傾向が強まる。ディマイオ・イタリア副首相は「EUの財政規律を順守することは自殺行為と発言。アジア市場の1.1330を高値に欧州市場の序盤に1.1310近辺から、10月31日の安値1.1302、8月15日の安値1.1301を割り込み、1.1300の大台を割り込み1.1240まで続落。欧州・米国市場ではユーロ売り圧力は弱まり、大枠1.1240~80のレンジで推移する中、終盤にかけては1.1236の安値をつけて推移中。

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【北米】
トランプ大統領=サウジやOPEC諸国は原油の減産をすべきでない。原油価格はさらに下がってもよい。

【欧州】
デギンドスECB副総裁=イタリア発の悪影響は限定的。ユーロ圏の景気減速について、極めて良好だった昨年の水準から正常な状態に減速しているだけだと指摘し、減速は外需の低迷が主因だとの認識。

独ゼーホーファー独内相は内相を続けるもキリスト教社会同盟(CSU)党首を辞任。

ブロードベントBOE副総裁=ブレグジット交渉をめぐり、移行期間で合意した上で来年離脱することが依然として最も可能性の高い結果

ブロードベントBOE副総裁=第4四半期GDPが減速する兆候がある。国内のインフレ圧力の兆しがみられる。英国経済は第4・四半期に幾分減速しそうに見える。

トゥスクEU大統領=11月EU首脳会議開催のデッドラインは使用日の夜まで。

週末には、サンデータイムズ紙がEUはメイ英首相のブレグジット修正提案を拒否との報道

バルニエEU首席交渉官がEU諸国の閣僚にブレグジット合意に至らないことを伝えたとの報道が流れる

FT紙=ブレグジット交渉官は前提合意に近いが、漁業権とバックストップで依然隔たりと報道

EU高官=「ブレグジット会議の日程を決める段階に至らず」と英国からの明確な提案の必要性を強調。

英政府筋=ブレグジットを巡る協議は継続中だが12日の閣議予定はない。

バルニエEU首席交渉官(FT紙)=ブレグジット協定で主要項目が13日にも英内閣に示される準備が整った→ 英首相報道官は懐疑的な見解を示す。

コンテ首相、サルビーニ副首相、ディマイオ副首相の協議はキャンセル

ディマイオ・イタリア副首相は「EUの財政規律を順守することは自殺行為と発言

ユンケル欧州委員長=イタリアとEUとの関係を懸念

イタリアは2019年度の修正予算案の提出期限を明日13日に控え、イタリア閣僚による予算関連の会談がキャンセルされ、ディマイオ・イタリア副首相は「EUの財政規律を順守することは自殺行為と発言。

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