2017/07/10

2017年7月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2017年7月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

日経平均株価は+151.89(+0.76%)と強く、10年債利回りは0.097%と前日から小幅高で0.10%が壁になっています。また、原油価格(WTI)は一時44.72まで上昇したのですが、欧州市場に失速気味。

さて、為替相場ですが、先週金曜日の米雇用統計影響も感じられず、一日を通じても重要はイベントもなく方向感は定まりません。また、オバマケア代替法案に暗雲が立ち込め8月休会前に成立する可能性は弱まっており、ドル売りの材料ともなっています。東京市場だけを見れば、時期的にやや早いのですが夏枯れ相場の形相を呈しており、主要通貨での動きは緩慢です。

USDJPYは、金融政策から消去法で弱さが目立ち前日比0.34%の上昇。早朝の日本の貿易収支が予想外のマイナスとなり、日本株は3営業日ぶりに2万円台を回復し「株高=円売り」に傾いていますが、上昇速度は緩やかです。

EURUSDは、ECBの緩和縮小の期待感は強く押し目買いの流れに入っていますが、週明けの動きは1.1400の大台を意識しているのが、早朝からのレンジは1.1390~1.1410で1.1400を中心に大きな動きは見られませんが、上昇圧力は続きそうです。

GBPUSDは、BOEの緩和縮小の時期が遅れるのではとの観測もあり先高期待感は弱いものがあります。週明けは早朝の1.2875をボトムに一時1.2908まで小幅ながら上昇していましたが、欧州市場に入ると元の水準となる1.2890台へ逆戻り。方向性は定まりません。

AUDUSDは、中国のCPIは予想外にマイナス幅が拡大し、中国の成長見通しを下方修正する動きがある中で、予想外に底堅い動きとなり一時0.7615まで上昇しましたが、欧州勢の参入で結局は元の振り出しへ逆戻りとなっています。


◎日本国際収支、経常収支=1兆6539億円(予想1兆7963億円)、貿易収支=-1151億円(前回5536億円)と貿易収支が予想外のマイナスとなる。
◎中国CPI=前年比1.5%(予想1.5%)と変わらず
◎独貿易収支=203億ユーロ(予想203億ユーロ)と変わらず。

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オバマケア代替法案に暗雲=7月4日の独立記念日に伴う休会中に地元州に戻った共和党上院議員らは、有権者が強く反対している状況に直面したため、さらに成立が難しくなる可能性がある。法案には民主党が反対しているほか、上院共和党の少なくとも10人が反対を表明。さらに、批判的な見方を示したり態度を保留にしたりする議員も多い。

ハモンド英財務相=EU単一市場や関税同盟に残留することはできないとしながらも、企業への影響を最小限に抑えるため、移行期間は加盟国としての地位を可能な限り維持できるよう交渉すべき